今年で創刊60周年を迎えた『週刊女性』本誌。熱愛、離婚、不倫のスクープを振り返ってみると、突然の直撃取材にも関わらず“神対応”で応じるタレントたち。記者とカメラマンが選んだとっておきの直撃取材秘話、工藤静香編。
「'03年に『世界に一つだけの花』が大ヒット。SMAPは国民的アイドルグループとしての地位を揺るぎないものにしていました。そのエースともいうべき木村拓哉はもとより、妻である工藤静香やふたりの娘たちも日本中から注目を浴びる存在だったのです」(ワイドショースタッフ)
そんなファミリーの仲睦まじい様子を『週刊女性』が目撃したのは、'05年9月。長女の通うインターナショナルスクールの新学期初日のことだった。
オープンカーで颯爽と現れたファミリー。木村はいつものスケータースタイルで、静香は黒のつなぎにブーツというカジュアルコーデだ。どちらもサングラスをかけている。当時の記事には、こんな描写が。
《何か面白いものを発見したのか、拓哉が“あれ、見てみろよ”と指をさせば、静香が“えっ、何!?”という感じで目を向ける。始業時間まで少し時間があったようで、4人は近くの公園にしばし寄り道。元気に遊ぶ子供たちを見つめる視線もまさに、パパとママそのもの》
それから6時間後、静香が車に次女を乗せ、長女を迎えにやって来た。
今度はジーンズにカットソーという姿。『週刊女性』は直撃を試みたのだが──。
「ごめんなさい。子どものことに関しては、私ひとりのことじゃないので……。コメントはできません」
ある程度は予想できた答えとはいえ、残念な展開。
しかし、かつて静香が記者やカメラマンに向かって“中指”を立ててきたことを思うと、この丁寧な受け答えは意外であり、そして貴重なコメントとも言える。
さらにその1時間後、静香がまた姿を見せた。当時の担当記者は、今もうれしそうに語る。
「門のそばに止めてあったカメラマンの車から出て話しかけたんですが、かわされてしまったんですね。でもその後、お迎えから出てきた工藤さんが2人のお子さんを両手に抱えて出てきて、わざと僕たちの車の前を通ったんです。直撃に答えることはできずとも、“円満ぶり”を無言でアピールしてくれたんだと思います」
では、なぜ“わざと”だと記者が確信できたかといえば、
「もうお子さんは2人ともしっかりと歩ける年齢なので、抱っこする必要はなかったですから(笑)」
語らずに伝えるなんて、国民的スターの妻ならではの神対応!