国民も何でもかんでも国に頼るのではなく、まず意識から変えていくことが必要でしょう。そしてそこに初めて「文化」というものが「醸造」され、それが継承されていく。日本には日本ならではのものがあるはずで、仕事仕事と追い立てられていては、そんなことには思いも至らなくなってしまいます。
仕事のための人生ではなく、人生を支えるための仕事をする、という考え方は今われわれに特に必要なことなのではないでしょうか。
もはやGDPの額を競っている場合ではない。GDPには表れない、本当の豊かさを追求していくことが必要だ、とここにいると考えさせられます。ということで、昼からワイン飲んで道行く人を眺めている、という幸せな時間を過ごしております。
こんなときに(パリでのんびりしているのに……)私に回ってきたのはううっ、何と!安田記念(6月4日、東京競馬場11R)……。昨年8番人気のロゴタイプが突っ込んできて、すべてが砕け散った悪夢のレースではありませんか!正直このレース、いい印象がまったくないんですよね。
安田記念は1番人気から…うう気が重い
そうは言っても調べてみると実は1番人気の馬は2015年にモーリスが優勝しております。同馬は昨年も2年連続で出走、1番人気でしたが連対(2着)を果たしており、特に成績が悪いわけではない。
むしろよく来ているほうで、問題はどうやらそれ以外にありそうだ。特に3着馬は過去10年で9番人気以下というのがなんと7頭も激走しているのは特筆に値しよう。うーむ、これは難しい……。
こうなると、軸馬は1番人気でよさそうだ。2、3着を薄めに狙って3連単、あるいは3連複というのが馬券的には正しいのかもしれません。
となると、クリストフ・ルメール騎手騎乗のイスラボニータ、マイル戦に特化しつつあるエアスピネル(武豊騎手騎乗)あたりが軸になりそうですし、2連覇がかかるロゴタイプ(田辺裕信騎手)も忘れられません。もともとこの距離が合っている、といわれているステファノス(戸崎圭太騎手)あたりまで手を広げる必要があるかもしれません。
そして究極の穴馬、しかも3着あたりに飛び込んでくる奴を探すという作業が必要で、これはまた時間をかけて検討する必要がありそうです……やっぱり、このレース、気が重いですね(笑)。
ぐっちーさん・本名:山口正洋(やまぐち・まさひろ)◎投資銀行家。1960年東京都港区生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経てモルガン・ス タンレー、ABNアムロ、ベア・スターンズなど欧米の金融機関を経て、ブティック型の投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで幅広く ディールをこなす一方、「ぐっちーさん」のペンネームでブログを中心に大活躍。2007年にはアルファブロガーを受賞、有料メルマガも配信中。さらに AERAやSPA!で連載をもちつつ、テレビやセミナーでも人気。主な著書に『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』(東邦出版)、『ぐっちーさんの本当はすごい日本経済入門』『ヤバい日本経済』(後者は共著、いずれも東洋経済新報社)などがある。競馬予想も一流。一方でメインレースはほどほどで、平場の条件戦などを好む。