ギャップはある!? 年下夫の本音とは
気になるのは年下夫の本音。6歳上の妻がいる40代の男性に話を聞くと、
「ジェネレーションギャップはあるけど、わざわざ夫婦で思い出話をすることはないですよね。話の内容は最近起こったことや、今後どうするかといったことですから、必要なのは普通に会話ができる関係性だと思う」と、年の差を意に介していない様子。
また、人気のバウムクーヘン「マダムブリュレ」で知られる「マダムシンコ」の川村信子会長と、夫の川村幸治社長も、信子会長が20歳年上のおしどり夫婦としても有名だ。
幸治社長は、「妻のほうが人生経験が豊かなので、“一周回ってのところ”を知っている」と、ご自身の経験からひも解く。
「僕が調子に乗っているときなどブレーキを踏んでくれる存在です。“〇〇をしたら△△になるよ”と年の差があるからこその助言は思わず唸ってしまうほど。みなさんご存じのように、会長は個性の塊ですから(笑)、自分にないものを持っている。尊敬や安らぎを感じれば感じるほど、年の差は関係なくなるのでは」(幸治社長)
とはいえ、20歳年上ということで苦労したりすることはないのでしょうか?
「僕と同世代の友人たちが集まる場に会長を連れていくと、みんなが会長のパワーに圧倒されてしまう(苦笑)。結果、僕のほうが会長世代が集まる場所に行くことのほうが多いため、緊張するシーンが多くなることくらいですかね。でも、そういう場だからこそ、夫としても経営者としてもしっかりしなければいけないと再認識します。圧倒的にプラスのほうが多いですね」
年上妻には、年を重ねてきた人生の“豊かさ”や“深さ”がある。
「“年下夫は伸びる”と言われていますが、彼らは男のプライドを含めた変なこだわりを持たない“心の扉が開いている男性”だから伸びると思うんです。現代の日本人男性って閉じている人が多いですよね。彼らがもっと素直になれば、さらに年上妻と年下夫の夫婦は増える。
僕としては、女性のほうが年齢に対し気にしすぎているのではないかと思います。あの『源氏物語』でも、源典侍(げんのないしのすけ)という年増の女性が、光源氏と頭中将という富も地位もある美男子のふたりから恋の駆け引きを仕掛けられる場面があるのですが、作者の紫式部はそれを“年がいもなく……”といった視線で描くんですよね。女性同士のマウンティング精神が、年齢を欠点の材料としている気がします」(堀江さん)
最後に、岩井さんは追い風が吹いていると檄を飛ばす。
「小柳ルミ子さんが結婚したときは、“年下夫をつかまえて何をやってるんだ、けしからん!”みたいな風潮があったけれど、最近は“でかした!”という風潮に変わってきた。“女性は若いほうがいい”なんて旧時代的価値感が崩れつつあるということで、とてもいいことだと思うんですよ。それに安らぎを求める年下夫は、沽券(こけん)を保つために暴力をふるうなど女性が嫌がることをしないはず。年下夫が増えれば、平和な家庭も増えるのでは?」
超年上妻×年下夫のマッチングこそ、日本の婚活市場の新たな起爆剤になるかもしれない!?