8月30日発売の『週刊文春』に報じられた、ジャニー喜多川社長が後継者に滝沢秀明を指名したという記事。このスクープにはマスコミや芸能関係者、そしてジャニーズファンにも大きな衝撃が走った。
「“後継者”ということで驚きでしたが、それは次期社長になるとか、経営面での幹部としての引継ぎではないんですよね。あくまでもジャニーズの本道は舞台と考えるジャニーさんの、舞台での演出やキャスティング、プロデュースの後継者。
これは、ある意味ジャニーさんにしか理解できないセンスが満載のものでした。そういった、“センス”の部分を、滝沢くんに任せることに決めた、という意味ですよね」
と、ジャニーズ事情に詳しい、あるウェブサイトの編集者は言う。
メリーさんとジュリーさんは猛反対
「毎年続く『滝沢歌舞伎』やタッキー&翼でのコンサートなどで、ジャニーさん独特の、美しさとおどろおどろしさが背中合わせになったような世界観を、最も体現できているのが滝沢くんでした。
滝沢くんは、オーディションなどでのジャニーズJr.の選定にも、若い頃から関わってきたとも言われています。文春の報道にもあるように、Jr.をはじめ、先輩後輩からも人望が厚い。
近藤真彦、東山紀之、堂本光一に中居正広……何人もの“幹部級タレント”はいますが、ジャニーさんの個人的な世界観の継承者という意味では、そのセンスの一番の理解者である滝沢くん一択だったんだという気がします」(同前)
とはいえ、結果的にそうなったのではというのは、ある芸能ジャーナリスト。
「もともとジャニーさんは、タッキーを次期社長にしたいと考えていたようです。しかし、それをメリーさんとジュリーさんに猛反対された。次期社長にジュリーさんが就任するのは既定路線でしたから、当然なのですが(笑)。
そこで、タッキーの落としどころとして、ジャニーさんが主に行なっている舞台系の業務などを引き継ぐということになったようです。これからの世代を担う、ジャニーズJr.の発掘や育成に関してだけは、メリーさんよりもタッキーに任せたいのでしょう」