全国各地に店舗を展開する3強コンビニ『セブンイレブン』『ファミリーマート』『ローソン』。それぞれオリジナル商品の開発にも力を入れているであろうが、定番フード&ドリンクの総合点がいちばん高いのはいったいどこなのか? 今回は、中華まん、おでん、お茶の3商品について、食のエキスパートらに真剣ジャッジを依頼。果たして結果は──!?
中華まん部門
一度は注文したことがある人も多いであろう、コンビニの中華まん。今回は東京で人気の火鍋専門店『ファイヤーホール4000』のオーナーで、かつては四川料理の名店で総料理長も務めていた菰田欣也さんに、『甘み』『食感』『香り』『生地』『バランス』の5項目について、各コンビニの商品を5点満点で評価してもらった。さっそく見てみよう。
セブン-イレブン
『本格ジューシー肉まん/128円(税込・以下同)』
甘み:5(点・以下同)、食感:4・5、香り:5、生地:4・5、バランス:4・5、合計:23・5
2つに割ったときに香りが立っていいですね。具材の肉はゴロゴロしていて、あえて食感を残している感じがします。タケノコの食感もアクセントになっていて、食べ終わりに生地の甘みを感じる。誰もが好きな味だと思いますね。
ファミリーマート
『熟成生地の本格肉まん/130円』
甘み:5、食感:4・5、香り:4・5、生地:5、バランス:5、合計:24
生地が外はしっかりしているけど、中は空気を含んでいてフワフワという二重構造になっていて素晴らしいです。タケノコの食感もいいし、肉もしっかりしていて一体感があります。まるでプロが作ったような感じがしますね。
ローソン
『ジューシー肉まん/130円』
甘み:4、食感:5、香り:4、生地:4、バランス:4、合計:21
食べたときに肉の感じがすごい。しっかりよく練り込まれていて、たとえるならシューマイを食べている感じです。生地はそれほど甘さを立たせていない、しっとり系。まさに王道の肉まんで、特に肉を楽しみたいという人におすすめです。
菰田さんによる総評
今回はあえて評価しましたが、基本的にクオリティーは全部すごいですよ。僕も昔、よく作っていたんですが、気温によっても生地の状態が変わるので肉まんはすごく難しいですよ。蒸し続けると湿気で生地がベチャッとするのに、コンビニのは状態が変わらない。値段も安価ですし、研究開発をそうとう頑張られているのだと思います。