坂口杏里がネットニュースを賑わせ、またもや話題となっている。

 2月19日、坂口はSNSで全治3ヶ月の骨折をし、手術が必要だと明かした。そして、その翌日、ライブ配信されたWeb番組後の記者会見で、“元カレ”小峠英二が芸能界復帰を目指す坂口について聞かれ、「もし復活するのであれば、頑張ればいいんじゃないですか」とコメント。

すべてマイナスに働いているとは限らない

 これに坂口が過剰反応。SNSで《墓場まで持って行くつもりでしたが、この何年もネタにされ、堪忍袋の尾(ママ)が切れました》と、交際中に小峠が浮気していたことを暴露したのだ。

 たしかに、小峠の会見での発言は「知りませんよ。どうぞ勝手にやってください」とも受け取れるのだが、彼は記者に聞かれたから答えたまでで、何も答えずにいたらそれはそれで、

元カノに対して、小峠は冷たい」なんて言われかねない。芸能界は一筋縄ではいかないのだ。

 この流れを受けて、ネット上では坂口に対するブーイングの嵐が巻き起こった。しかし、この“炎上”が彼女にとってすべてマイナスに働くとは限らない。

 SNSがなかったころ、芸能ニュースの発信媒体は主に雑誌か新聞で、それを後追いするのがテレビ・ラジオだった。あの時代だったら、彼女が再びメディアに登場することはなかっただろう。せいぜい“あの人は今”で扱われるくらいだ。

 しかし、今はSNSを使えば自分から“ニュース”を発信できるようになった。

 彼女は、この件について、メディア批判とも取れる発言もSNSでしているが、ならば、いちいちSNSで反応しなければいい。あえて発信することに、彼女の自己顕示欲と“計算高さ”を垣間見ることができる。それはそれで、タレントとして必要ではあるのだが。

 こうして取り上げられること自体、彼女はまだまだ“ニュースとなるくらい気にかけられている”存在だともいえよう。

 故・坂口良子さんの娘として芸能界入りするも、セクシー女優に転身、さらにキャバクラに転職して、現在は風俗店に勤務という“波乱万丈”の人生それ自体が注目の的になっている。

 ただ、今は“叩かれているだけで仕事に繋がっていない”というのが現状だ。彼女をうまくコントロールしてマネージメントできる存在さえあれば、この炎上をうまく活かすことができると思うのだがーー。

 セクシー女優から人気タレントになるケースはあれど、元タレントが“艶物”の世界に身を投じた末に再ブレイクを果たす、という事例はまだないだろう。

 “Uターンブレイク”とでもいうのだろうか……!

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。