「僕はあんまり怒ったりしないんです。だから、お芝居ってすごく疲れますよね。怒りたくないのに怒ったり、泣きたくないのに泣いたり。毎日、自分の気持ちを叩き起こすように努力しています。“俺は今だけでも怖い人になる!”って(笑)」
草なぎ剛が主演を務める舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』がいよいよ開幕! 劇中では、歌って踊ってのパフォーマンスを織りまぜながら、“人々が恐れる存在”へとのし上がっていくギャング団のボスを演じている。
僕らにしかできない舞台を楽しんでもらえたら
これには本人も、「今までにないような草なぎ剛が見られると思います。(演出の)白井(晃)さんは、おっとりしているように見えて厳しい方なので、僕も(ほかの共演者の)みなさんも必死に演出に食らいついて、ある意味、部活みたいな感じ。もう、ヒーコラヒーコラ言いながらやってますが(笑)、人が生きている、その“リアリティー”があぶりだされている。僕らにしかできない舞台を楽しんでもらえたらいいですね」
昨年末の取材時には膨大なセリフ量に苦戦していたが、ステージ上では完璧にこなし、ジェームス・ブラウンの楽曲にのせてド派手に歌い狂って観客を魅了、役者魂を見せつけた草なぎ。いつものホンワカつよぽんとはちょっと違う(!?)鳥肌モンのステージは見ごたえあり! です。
演出の白井晃とは、昨年の主演舞台『バリーターク』以来2度目のタッグ。
「すぐにもう1度、一緒にやりたいと思った」という白井に対し、草なぎは「前回、舞台のいろんな可能性に気づかせてくれたので、今回も何か面白い扉がまたひとつ、開くんじゃないかなと思っています」
●公演はKAAT神奈川芸術劇場にて、2月2日(日)まで。