「5年ぶりになりますが、ただいまです!」
2月8日、東京の代々木競技場第一体育館で木村拓哉のソロコンサート『TAKUYA KIMURA Live Tоur 2020 Gо with the Flоw』が行われた。1万2500人の観客に向かって笑顔で挨拶すると、大歓声があがった。
今回のライブは、1月8日に発売したソロアルバム『Gо with the Flоw』を引っさげてのものだった。
「アルバムに収録されている曲を中心に20曲歌いました。彼が過去に出演したドラマの主題歌やSMAP時代の『SHAKE』と『夜空ノムコウ』を歌い、会場は大盛り上がりでしたよ」(スポーツ紙記者)
木村がファンの前に立つのは、'15年1月に行われたSMAPの名古屋コンサート以来。そんな彼の勇姿を見ようと、芸能界からも、彼と親交の深い人たちが集まった。
中居や『新しい地図』の3人への焦り
「明石家さんまさんや沢村一樹さん、及川光博さん、KAT-TUNの亀梨和也さん、Kis-My-Ft2の玉森裕太さんなど、豪華なメンバーが駆けつけました」(同・スポーツ紙記者)
木村のライブは、多くのファンが待ち望んでいたが、彼も同じ思いだった。
「1年ほど前から、周囲に“ライブをやりたい”と話していたといいます。SMAP解散以降、木村さんだけファンの前に姿を見せていなかったので、申し訳ない気持ちがあったようです。中居さんはバラエティー番組のスタジオ観覧などで姿を見せていましたし、『新しい地図』もファンミーティングなどのイベントがありましたからね。ほかのメンバーがファンと関わる機会があったのに、自分だけなかったことで焦ったのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)
念願のステージに立つにあたって、最高のものを届けたかったのだろう。並々ならぬプロ意識は、こんなところにも見てとれた。
「昨年、TBS系で放送された日曜劇場『グランメゾン東京』でも、以前より顔まわりがすっきりしていましたが、そこからさらに身体を絞ったそうです。ボイストレーニングも欠かさなかったので、歌もSMAP時代より格段にうまくなっていましたよ」(同・芸能プロ関係者)
たくさんの観客に“アーティスト性”をアピールした木村。そんな彼の歌に魅せられる人も多かったようで……。
「東京公演は3日間ありましたが、毎回SMAPの曲を歌ってくれたんです。2日目は『らいおんハート』、3日目は『$10』(テンダラーズ)。『らいおんハート』を歌ったときは、木村クンの後ろに4人の女性ダンサーが踊って、振り付けもSMAP時代と同じでした。粋な演出に、涙を流す人もいましたよ」(ライブを見たファン)
ファンを思ってのことだったのだろうが、当初、木村はグループの曲を歌うことに消極的だったという。
「SMAPの曲はファンの間で、“5人のもの”というイメージが強いんです。それを自分だけ歌ってしまっていいものか悩んでいたそうです。しかし、仲のいいさんまさんから“楽曲はアーティストのものだけではなく、みんなとの共有物だ”とアドバイスを受けたことで考えを変えたんですよ」(前出・芸能プロ関係者)
木村なりにいろいろと悩んだ末の決断だったのだ。しかし、“共有物”を歌ったことに対して、インターネット上で批判の声が多数あがっている。
《みんなの共有物ということは、新しい地図の3人や中居クンの曲でもあるよね。それを独占して歌うのはデリカシーがなさすぎる!》
《4人のファンの気持ちを打ち砕いた木村は許せない》
《5人そろって歌える日まで封印しておいて欲しかった》
いったい、どんな人たちが批判しているのだろうか。