『愛の不時着』から火がついた韓国ドラマの爆発人気。その人気を二分するように、3月末の配信スタートからNetflixの日本国内総合TOP10の上位に入り続けているのが青春・ビジネス復讐劇『梨泰院クラス』。
日本のドラマでいえば“倍返しだ!”の『半沢直樹』にも似た作品の魅力を大ファンというニッチェの近藤くみこさんに“初めて見る人に向けて”語ってほしいと伝えると、
「まだ見ていない人っているんですか?(笑)。『梨泰院クラス』を韓流ブームの初期のころのドラマ『冬のソナタ』や、私も見ていた『天国の階段』のような内容だと思っていらっしゃる方がいたら、違います!
記憶がなくなったり、実はきょうだいだったり、お金持ちの財閥御曹司が出てきたりという、ファンタジーに近い要素は出てきません。リアルないまの韓国を舞台に描いていて、おしゃれで、展開が早く、脚本も面白い。俳優さんもみんな演技が上手。社会派ドラマやサスペンスものがお好きな方には、特におススメです!」
心が洗われる、洗浄ドラマ
韓国最大の外食企業『長家(チャンガ)』の会長とその息子のせいで、父を失い、中卒・前科者となった青年パク・セロイが主人公。復讐のためにソウルの街・梨泰院で、仲間たちと韓国ナンバーワンの飲食店を目指して奮闘するサクセスストーリー。
高視聴率請負人の韓国トップスター、パク・ソジュンが原作コミックのまま前髪をパツンと切った独特な髪型でセロイを演じている。
「主人公のセロイよりも、ストーリーにハマりましたね。ドキドキ、ハラハラ、これからどうなっていくの? って。セロイと長家の会長という敵対するふたりの個性が強すぎて(笑)。情を大切にするセロイとは対照的な会長は、成功者としての哲学がある。セロイが経営する居酒屋『タンバム』の仲間たちのストーリーには、毎回、泣いてしまいます。物語の前半は、名言の宝庫ですし。見ていて心が洗われるドラマです。
ちょうどおととい、(お笑いコンビ)かまいたちの濱家(隆一)さんがまだ手を出せていないと聞いて、すぐに“絶対に見て! 憧れているタイプの主人公だから、絶対にハマると思います”って、LINEしました(笑)」
主人公のセロイに落ちたわけでは……とは言うが、パク・ソジュンの印象を聞くと、
「ネットで検索して出てきた、普通の髪型をしているときのイケメンぶりがすごい! 倒れるかと思いました(笑)。あの独特な髪型で“イケメンさ”を削いでくれたからストーリーに集中できた。これが、いい感じの髪型でカッコよかったら、ぜんぜん話が入ってこなかったと思います(笑)。
実は、彼の若いころのドラマ『魔女の恋愛』を見始めて。年上の女性を落とすラブコメなので、彼より年上の私も落とされたいと思っています(笑)」