御年87歳にして林家一門を束ねる“おかみさん”、海老名香葉子(87)さん。取材時も京都の講演から帰ってきたばかりの中、マシンガントークで元気に答えてくれた。
みんなのために弱ってなんかいられない!
「先日もアメリカ大使館から東京大空襲の追悼のお手紙をいただいたことで、取材がいっぱい来て忙しくて忙しくて……熱が38.5度出たんですよ。コロナだー! って、せがれたちが大騒ぎしましてね。
結果は陰性でしたし、どこも痛くも痒くもなかったんですけど、念のために入院したら、疲れが出てしまったみたいで3日間くらい眠りっぱなし。で、起きたらケロッと元気になりました。そのまま10日入院させてもらいましたけどね、休みに行ったみたいなもんですよ! アッハッハッハ!」
そんなお元気の秘訣はズバリ「心丈夫でいること」だと語る香葉子さん。
「心が弱ってへなへなになっちゃうとだめですよね。あたしはね、“親は偉い”で通してますから。子どもたちを一生懸命育てて、お弟子たちの面倒を見てきたあたしは偉いんです!(笑) 人様には言えないけど、心の中ではそう思っているの。みんなのために弱ってなんかいられない、死ぬ直前まで一生懸命働こうと思っています」
例えばハガキを一枚書くことや、ちょっとしたお土産を渡すような小さな気遣いも「働くこと」のひとつだそう。
現在は長男の正蔵さん夫婦と同居、次男の二代目三平さん夫婦もお隣に住んでいる。取材時にもお孫さんや正蔵さんの帰宅があり、家の中はいつでもとってもにぎやか! 毎晩の家族そろって食べる食事が何よりも楽しみだとか。