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ー 『ネメシス』が白紙にならなかった理由

 

 5月下旬、千葉県の海辺に近いレストランに豪華な面々が集結した。その中心には、スリーピースのスーツに身を包んだ櫻井翔。ほかにも、デニムのオーバーオールというラフな格好の広瀬すず、ジャージ姿の江口洋介、ゴーグルを首にかけたKAT-TUNの上田竜也の姿も見える。どうやら、2021年放送のドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)の続編の撮影が行われていたようだ。

「『ネメシス』は、“ポンコツ探偵”の櫻井さんと“天才すぎる助手”の広瀬さんのW主演による、1話完結型のミステリードラマです。豪華キャストで話題を集めましたが、世帯平均視聴率は1ケタ台と苦戦。“続編を前提とした大型プロジェクト”とも報じられていましたが、雲行きは怪しくなっていました」(スポーツ紙記者)

 櫻井はこの作品に対し、並々ならぬ思いを持って臨んでいたようだ。

ドラマが放送されたのは、嵐が活動休止してから3か月後のこと。『ネメシス』撮影現場の様子について、櫻井さんは常々“刺激的”“表現する楽しさを再確認できた”とコメントしており、20年間続けてきたアイドル活動にいったん区切りをつけ、再スタートを切るうえでも重要な作品でした」(同・スポーツ紙記者)

 思うような結果は残せなかったが、続編は白紙とはならなかったようだ。

『ネメシス』が白紙にならなかった理由

「『ネメシス』に限らず、豪華キャストが集う作品だと、ドラマがスタートする前の段階で続編を想定したプロジェクトが用意されていることは珍しくありません。しかし、過去にはドラマ放送前に映画化を発表したものの、惨憺たる視聴率の結果、白紙となってしまった例もあります。『ネメシス』にも同様の噂が流れましたが、撮影現場の雰囲気もよく、何より櫻井さんのモチベーションも高かったためゴーサインが出たのでしょう」(テレビ局関係者)

 冒頭の撮影は、最高気温が30度近くを記録した炎天下で行われた。そんな環境でも、“次は失敗できない”という思いからか、櫻井からは強い“座長の風格”を感じた。

櫻井さんは朝から夕方にかけて行われたこの撮影のほぼすべてに参加。何度もテイクを重ねられても嫌な顔ひとつせず、共演者と積極的に会話を楽しんで現場を盛り上げていましたよ」(制作会社関係者)

 演じる役は“ポンコツ”でも、ウラでは頼れるリーダー。櫻井がいる限り、続編こそヒットは間違いなし!?