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ー トカレフでもなんでも持って来い!

 

 もともと20年近く空き家だった古民家を容疑者が買いとったのは、5年前。

「全国のゲストハウスに泊まったり、働いたりしてノウハウを学んだようです。“この辺りにはゲストハウスがないから”と、古民家を改装して喫茶と宿にしたと言っていました。まさかこんな事件を起こすなんて……」

 近隣住民は、そう落胆した。

 岡山県警は9月20日、女性宿泊客に薬物を飲ませて性的暴行をしたとして、同県里庄町のゲストハウスの経営者・武内俊晴容疑者(48)を準強制性交の疑いで逮捕した。

「武内容疑者は19年8月8日の夜、30代の女性宿泊客Aさんに睡眠作用のある薬物を飲ませて、抵抗できない状態にしてからわいせつな行為をした。容疑者に提供された酒などの飲み物に薬物が混入されていたようです」(全国紙社会部記者)

 冒頭の男、武内容疑者がゲストハウスをオープンしたのは4年前。改装に時間がかかって費用がかさんでしまい、土地代を含めるとおよそ3500万円になったという。だが、近所の住民によると、

「彼は近隣にある笠岡市の出身。酒飲みの父親はすでに亡くなっていて、母親は父親と離婚して今も行方知れずと聞いています。容疑者はともに独身の兄と一緒に笠岡市のアパートで暮らしていて、決して裕福ではなかった。それなのに、どうしてそんな高額の開業資金が捻出できたのかが不思議でした」

 金の出どころはどこだったのか。実は、容疑者は女性宿泊客の親と金銭トラブルも起こしていた。

「親とケンカして家出してきた女性が容疑者の宿に数か月間泊まっていて、母親が娘を取り返しにきたことも。そのとき、母親が“娘は100万円を数回、うちの口座から下ろして宿につぎ込んでいる”と言っていました」(別の近所の住民)

 宿泊費は素泊まりなら1泊2000〜3000円程度で、数百万円もかかるわけがない。

トカレフでもなんでも持って来い!

 3年前、容疑者は自身のブログ内でもこんな事件が起きていた。とあるカキコミに対して、容疑者は

《お前は高松か京都のやつか? 首を洗って待っているから、トカレフでもなんでも持って来い!》

 容疑者の過激なコメントはすでに削除されている。

 多くの恨みを買っていたのか。捜査関係者によると、“容疑者が宿泊客を無断で撮影したとみられるわいせつ画像を多数、押収した”という。

「もしかしたら裸の写真で女性たちを脅し、金を巻き上げていたのではないか。そんなおぞましいウワサが住民のあいだでは囁かれています」(前出の住民)

 今後、武内容疑者の女性や金にまつわる犯罪が、次々と露わになるに違いない。

 警察の取り調べに対して、武内容疑者は「やったか、やっていないかについては黙秘します」と容疑の認否を拒否。反省や謝罪の言葉は、まだないという。