元女性自衛官の五ノ井里奈さんが複数の男性自衛官から性暴力を受けていた問題で17日、関与した隊員4人が五ノ井さんに直接謝罪する見通しになったことが判明した。
「14日、都内で開かれた立憲民主党の会合で、五ノ井さんが明らかにした。非公開の場で4人と面会して謝罪を受けると言います」(全国紙社会部記者)
9月に性暴力の事実を認めたうえで防衛省の幹部が謝罪していたが、当事者からの謝罪も求めていた五ノ井さん。その願いが叶うということになる。
五ノ井さんによる“セクハラ”告発によって、事件が明るみになったのは今年7月。『週刊女性PRIME』でも、その生々しい詳細を伝えていた。
(以下は、2022年7月16日に配信した記事の再掲載 年齢は掲載当時のまま)
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「反響の大きさに驚いています。最近は雑誌などメディアのインタビューも受け始めました。これを機会に洗いざらい、自衛隊に今も浸透する“間違った体質”を変えてほしい。再発防止と謝罪が私の望みです」
6月29日、あるYouTube動画が話題になった。元自衛官だった22歳の女性が性被害を告発。みるみるうちに動画は拡散された。
女性の名前は、五ノ井(ごのい)里奈さん。今年6月まで、陸上自衛隊に所属。そこで受けたあまりにも酷いセクハラが重なり、療養期間を経た後に退職した。
男性隊員によるセクハラが原因で退官した
「少しでも自衛隊の体質が改善されることを願っています。私のいた部隊は、隊員58人中、女性隊員は5人でした。
志を持って自衛隊に入った人が、業務外のセクハラが理由で辞めることになるって、こんなに悔しいことはない」
五ノ井さんが自衛隊を志し始めたのは、小学生のころ。
「2011年に東日本大震災があったとき、私は東北地方に住んでいました。避難所暮らしをしていたころ、そこに女性の自衛官が来てくれたんです。私たちが入るお風呂の準備をしてくれたり、避難民ひとりひとりの話を聞いてくれたり。
私は柔道をしていたので腕力には自信があったのですが、女性自衛官は腕相撲をしてくれたりして、とても頼もしく見えたんです」(五ノ井さん、以下同)
中学高校と柔道を続けた彼女は、自衛官が入校できる『自衛隊体育学校』に入りたいとも思った。
2020年4月、自衛隊に入隊。約半年間の研修を経て、配属されたのは、福島県にある『郡山駐屯地』のとある部隊だった。
「配属が決まったとき、先輩の女性隊員たちから“あそこはセクハラが多いから気をつけて”と言われていました」
入隊後ほどなくして、実態を知ることになる。