「準備は何もしなかったんです。しかも、2日前に写真集の撮影って急に言われたんですよ。なので、体のコンディションはいつも通りで、整えたりとかっていうことは特にありませんでした」
4月21日に、デビュー10周年を記念して『犬飼貴丈2nd写真集 蕩れ(読み方:とれ)』を発売する犬飼貴丈(28)。
準備もせずに意外と脱がされる
「(写真集製作を担当した)JUNON編集部はいつもぼくを脱がせるので。気づいたら脱いでました(笑)。写真集のためにからだのコンディションを整える予定ももともとなかったんですけど、図らずも、いつもの感じで撮れたかなとは思いますね」
ファンの皆さんと一緒に写真集を作り上げたいという自身の希望で、写真集公式Twitterで数か月をかけて企画をファンから募集。
集まった声を反映させ、銭湯や喫茶店を巡ったナチュラルなカット、ドキッとするほどに色気たっぷりの表情、ボディペイントやジェンダーレスメイクとチャレンジングな企画など、さまざまな魅力を詰め込んだ写真集に。
ブリティッシュファッションが好き
テーマを募集したことについては、
「気を付けたかったのが、写真集ってエゴになりがちというか、見る人に求められていることと本人のやりたいことの乖離が起こりがちというか。
それをいいバランスでできないかなと思ったときに、公式Twitterでファンの皆さんから見たいものを募集することになりました。
そういうスタイルをとることによって、作る側と見る側のギャップを極力フラットにするという作業をしたので、結果、バランスのいい写真集になったんじゃないかと思います」
ファースト写真集との違いを聞くと、
「自分自身の根っこの部分は変わってないですね。ただ、ファースト写真集よりはいろんなことにチャレンジしてる写真集だと思うんで、そういった意味での違いは見ていただきたいです。
今回なんでそんなにたくさんチャレンジができたのかと言うと、いろいろな表現の経験を積んだというのもあるでしょうし、ファースト写真集の頃はまだ自分でやりたいこと、こうしたいみたいという希望もあまり出なかったんです。今回はやりたいなと思ってることが何個かありました」
上京して10年経つんだなと感慨深くも
「今回実現したのはどのテーマも斬新で、ひとつひとつ、すごく新鮮な気持ちで撮れました。全シーン、都内で撮影したんですが、その中で感じたのが、あぁ上京して10年経ったんだなということ。
新宿の夜のシーンや高円寺の街で撮ったりとか、以前だったらすごく都会だなと思っていたシチュエーションにも馴染んでいる自分に感慨深さがあって、印象に残っています。
表現として難しかったテーマは、ボディーペイント。加減が難しかったので探りながらでしたが、自然な成り行きでカメラマンさんが撮ってくれたので被写体として迷うようなことはなかったです。
お気に入りのカットはたくさんあるんですが、ジェンダーレスのテーマはもう一生に一度あるかないかという写真が撮れたのですごく良かったですね。
今回は馬場圭介さんにスタイリングをお願いしたのもあって、ファッションで一番好きだったのは、ブリティッシュなスーツです。
7~8年ぐらい前からブリティッシュファッションが好きで、そういうスタイルを求めて古着屋さんにも行ったりしていました。ここまできっちりとしたスーツ姿が今回初めてだったなと思うので、すごくお気に入りです」