7月3〜7日に日本国際貿易促進協会の訪中団として中国を訪問した玉城デニー沖縄県知事の現地での振る舞いが、SNS上で賛否となっている。
「問題になっているのは、沖縄県人会主催の昼食交流会に参加した際の動画です。デニー知事は琉球民謡の代表的な曲『唐船ドーイ』に合わせて、カチャーシー(沖縄民謡に合わせて両手を頭上に挙げて踊ること)を披露しているんです」(沖縄在住ライター)
陽気に踊るデニー知事に対して、
《沖縄県でコロナにより医療逼迫が起きている中、玉城デニー沖縄県知事は中国で酔っ払い、踊り狂っていたようですね》
といった批判が起こった。それを受けてデニー知事はTwitterで、
《私のカチャーシーが何やら話題に。北京で県人会が主催した昼食交流会に参加したもので酒類提供なし。北京で大学に通う県出身の学生さんや県出身の企業家を激励しようという意図も含めての開催。晴れて医学部を卒業した学生も数人いた。唐船ドーイの曲にのせて激励と卒業祝をこめて舞わせていただいた》
と、カチャーシーを披露した経緯を説明した。SNSの炎上などを紹介するTwitterアカウント『爆サイ.com』が、
《【悲報】河野元衆議院議長ら訪中団77人が北京到着 緊張の糸が切れると・・・ 玉城デニー沖縄県知事、訪中の北京での晩餐会にて。沖縄県民はこれをみてどう思うんかな~》
と投稿したところ、SNS上では意外な反応が。
《これを批判的に捉える人がいるのに驚く。カチャーシーを知らぬのか。沖縄の人は何かにつけ踊るとにかく踊る。そうやって悲しみや苦しみを跳ね除け、明るさを忘れず生きてきたのだ》
ラサール石井は投稿を引用して、このようにツイート。他にも《郷土愛が伝わる》《カチャーシーが上手い》《県民ですが、何か問題があるの?》と、何かとバッシングされるデニー知事にしては珍しく、擁護意見が目立つ結果になった。
「カチャーシーの男形は手を握るのですが、デニー知事が披露していたのは手を広げる女形だったところは少し気になりました(笑)。でも形式的なものではなく、県人会に参加した人々を祝いたい……というのが伝わってきて、良かったと思います。普段はデニー知事の政策などを批判している県民ですら、“あの動画が何で炎上するのかわからない”と言っている人が多いですね」(前出・沖縄在住ライター)
新型コロナの感染者数が、全国の6倍以上と医療現場がひっ迫している沖縄県。'21年には5月の大型連休前に厳しい対策をとらず、感染者が急増したことから「人災だ」と批判を受けたデニー知事。今回は上手すぎるカチャーシーのおかげで、大きなバッシングは避けられたようだ。