創業者である故・ジャニー喜多川氏による性加害問題で揺れるジャニーズ事務所。社名変更や新会社の設立が報じられる中、所属タレントたちは目の前の仕事と向き合っている。コンサートや舞台も、その1つだ。
「現在は、Snow Manの渡辺翔太さんとSixTONESの森本慎太郎さんらが出演する舞台『DREAM BOYS』が上演中です。なにわ男子、King & Prince、NEWSは、コンサートツアーの真っ最中。ほかにも、ジャニーズのタレントが出演する舞台は数多く行われています」(芸能記者、以下同)
ジャニーズチケットを高額転売する女性 VS “私人逮捕おじさん”
そんな中、それらの会場に現れる“私人逮捕おじさん”と呼ばれる男性が、ネット上で物議を醸している。
「チケットを高額転売しているという女性に“突撃”して、警察に引き渡す動画をモザイクなしでSNSに公開しているんです」
その際、逃げようとする女性の腕や腰を掴む場面も見受けられるため、痴漢行為になるのではないかといった声があがっている。
一方で、《転売ヤーはくたばれ》《もっと捕まえてほしい》などの声もあり、この活動を応援する人もいる。
ジャニーズ事務所は、チケットの転売に関して次のように注意喚起をしている。
《正規販売以外のチケットを購入すること、購入したチケットを不正に販売することは、絶対になさらぬようお願いいたします》
近年ではデジタルチケット化や本人確認などの対策も強化され始めている。しかし、現状では転売行為は横行したままだ。
「昔から、前列や人気公演のチケットは高値で取引されてきました。それは、転売で利益を得るためではなく、担当(※編集部注:好きなメンバー)をより前列で、より担当の立ち位置に近い席で、よりたくさんの公演で見たいだけ。そのために、家族や友人の名前を使って、複数の名義でファンクラブに入っています。
“転売ヤー”と呼ばれる人たちとは違って、ファンの間で納得したうえで取引されています。転売自体が世の中で問題視されているのは知っていますが、お金のためにやっていることではないんです」(ジャニーズファンの女性、以下同)
収支がマイナスになることも多いという。
「最近の公演は、入場しないと座席がわからないので、複数枚のチケットを確保して、その中でいちばんいい席を選ぶことが多いです。自分が座らない席は、ほかのファンに売りますが、後列の席はそのぶん値段も下がりますし、儲かることはほとんどありません」