TBS系『クレイジージャーニー』での体当たりロケが好評な“裏社会ジャーナリスト”丸山ゴンザレス。
ジャーナリスト活動のほか、裏社会についてわかやすく解説する自身のYouTubeチャンネル『丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー』など配信にも力を入れているが、今春ニコニコチャンネルプラスで『丸山ゴンザレスの狂っていいとも!』がスタート。
トラブルが起きた時は“対処法を考えないこと”
そんな彼に番組の見どころから、トラブルが起きた際の対処法などを聞いた。
「以前も先輩ライターの村田らむさんとニコニコチャンネルで番組を持っていたんですが、大幅な番組の見直しタイミングで、俺らの番組も終了してしまったんです。そんな経緯があったので、スタッフから番組のオファーをいただいた際、いつ番組が終わるか分からないから、“やるなら攻めたものをやりたい”と、この番組をスタートしました」
性産業従事者にスポットを当てた“エロ社会ジャーニー”的番組となっているが、性産業を取り上げる理由とは。
「自由度が高いと思われているYouTubeも実はいろいろ規制があって、ドラッグや暴力に関する表現はかなり厳しくなっています。多くの人が興味を持っているジャンルで、YouTubeやテレビで取り上げるのが難しいテーマとなると、エロかなと。
全国各地で出会った性産業の経営者などには、さまざまな工夫をしたり、面白いことをやっている方も多いのに、エロというだけでNGになるメディアが多い。この番組は有料番組ということもあってほかのメディアより規制が緩いので、そういう人たちのディープな話を聞ければと思っています」
4月27日に行われた生配信では、体験してきたトラブルについて語る場面も。
「これまで取材をする中でいろいろトラブルは経験しましたが、トラブルが起きた際の対処法はすべてがケースバイケースなので、“対処法を考えないこと”がベストだと思っています。そのようなマニュアル本が販売されていて読むのは否定しませんが、それを過信してはダメ。あくまで参考程度にしてその都度、自分で判断するしかない。マニュアルから脱却することが、いちばんの対処法なんじゃないかなと思います」
海外マフィアなど危険な人物への取材をするだけに、トラブルが続くこともあるというがーー。
「どうにもならないなと思ったら、1度寝ます。尊敬するノンフィクション作家の高野秀行さんも著書『西南シルクロードは密林に消える』で書いていたのですが、1度寝ることって本当に大事。寝ると考え方や気持ちが落ち着いたり、状況が動くこともありますから。焦っちゃダメですね」
社会の闇や裏側に迫る丸山さんだが、最初に就職した出版&広告会社はブラック企業だったという。ブラック企業経験者としてアドバイスを求めると「入らなければいいだけ」と断言する。
「一度入ってしまったら、思い切って抜ける以外は取り込まれていくだけ。だからふざけて“入らなければいいだけ”と言っている訳ではなく、それがいちばんなんですよ。辞めたところで自分のプラスになる訳でもないし、ただ疲れるだけですから」