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ー 他人のために動き続けた西田敏行さん
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ー 日本俳優連合理事長として要望書を国に提出

「生きる情熱!」

 演じること、作品を作ることに情熱を注ぎ込んだ。その情熱はきっと“生きる”ことそのものだったかもしれない。

 10月17日、俳優の西田敏行さんが急逝。翌18日に所属事務所が虚血性心疾患が死因だったことを発表。76歳だった。

他人のために動き続けた西田敏行さん

「葬儀・告別式は家族のみで執り行い、お別れ会は後日行われる予定となっています。多くの著名人、番組が追悼のメッセージを発表。突然の訃報は大変悲しいことですが、各所から哀悼の声が相次いでいて、本当に“誰からも愛された”という表現が当てはまる、西田さんの人柄が伝わってきますね」(スポーツ紙記者)

 映画釣りバカ日誌』シリーズで共演した浅レ田美代子、ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の米倉涼子、映画『アウトイジ』シリーズで監督を務めた北野武、映画『学校』の山田洋次監督、長らく局長を務めた番組『探偵!ナイトスクープ』……。多くの共演者、監督、制作陣が悲しみに暮れる突然の死だった。

「これだけ愛される理由は、西田さんの人柄、特に自分だけでなく他人のために動き続けたところにあるのではないでしょうか。表に出ているものも、出ていないものも……」(芸能プロ関係者)

 2020年。まだ世界各地でコロナウイルスの感染者が“万”単位で増え続けていたころ、日本の芸能界でも映画ドラマが撮影中止になり、イベントなども開催中止など多大な影響が出ていた。

「CMや番組に出演しているような俳優さんであれば、もちろん影響はありますが、生活が揺らぐほどのものではなかったと思います。ただ、例えば舞台を中心に活動している人などであれば、公演が飛んでしまえばギャラも無くなってしまう。そんな状況に立ち上がったのが西田さんでした」(前出・芸能プロ関係者、以下同)