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 8月中旬の平日。残暑が厳しい都内の某所では、来年公開される映画のロケが行われていた。

 女優の黒木瞳が原作小説に惚れ込み、自らメガホンをとることを決意。初めて映画監督にチャレンジするという話題作『嫌な女』。吉田羊とW主演するのが木村佳乃だ。

「吉田羊さんはまじめな弁護士役で、木村さんは派手好きで社交的な天才詐欺師の役を演じます。8月からクランクインしており、この日はレストランを貸し切りにして撮影をしていました。黒木カントクは張り切っていますよ」(映画業界関係者)

 店の前にズラリと並ぶ複数台のロケバス。そこに1台の高級国産セダンが止まった。さっそうと降りてきたのは、東山紀之とふたりの娘。

「シッターの女性も一緒でしたが、ヒガシさんは女の子を抱っこしながらレストランに入って行きました。どうやら木村さんの仕事場に陣中見舞いだったようですね。差し入れも用意していました。木村さんがお仕事のときは、ヒガシさんが子どもの面倒をみているんですね」(撮影スタッフのひとり)

 結婚、出産後も木村が女優として活動できるのは、夫・東山紀之によるこうしたサポートがあってのこと。

「1時間ほどしてヒガシさんたちは帰って行きました。レストランの外まで見送りをした木村さんもすっかり安心したようで、笑顔で現場に戻っていました」(前出・スタッフ)

 結局、木村がロケ現場をあがったのは夜9時過ぎだった。