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ー 少年隊から演出家へ、錦織一清の今
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ー 芸能人に必要な2つのこと
錦織一清 撮影/廣瀬靖士

 郷ひろみファンの姉が送った履歴書がきっかけとなり、12歳でジャニーズ入所、'85年より少年隊のメンバーとして活躍。'20年末には43年在籍した事務所を退所し、「少年」を卒業、現在は舞台演出をメインに、盟友・パパイヤ鈴木とのプロジェクト「Funky Diamond 」など活躍の場を広げている。そんな錦織一清もこの5月22日で59歳。60代目前の“9ボーダー”に思うことは──。

少年隊から演出家へ、錦織一清の今

「昨日も病院行って診てもらったんだけども、ほんと調子いいですよ。(水晶体脱臼の手術を受けたばかりだが)もしかしたらレーシックよりいいのかもしれない。水晶体がよくなっちゃったから、今までの人生でいちばん視力がいいもんね」とあっけらかん。

 カメラマンからの「イタリアのイケおじ風に撮りたい」というリクエストには「イタリアのイケおじをやろうにも、足が痛リア」と渋いポージングで応えるサービス精神に、撮影中も1分に1度のペースで“ニッキギャグ”が飛び出し、現場には笑いが絶えることがない。

 そんな底抜けに明るい錦織にダンスのことを尋ねるとガラリと雰囲気が変わった。

「まだまだ極めることなんかできていないですよ。ダンスに限らず芸事って、歌でも芝居でもそうなんだけど、うまくなるための努力をするのではなくて、するなら、好きになる努力をしたほうがいい。

 ミュージシャンは芝居やダンスが嫌いだったりするものだけれども、僕なんかは欲張りだったんでしょうね。嫌いなものがなかった。好きだからうまくできないと悔しいし、自分よりうまい人が見えてきて悔しい。遊びだから本気で悔しくなって熱中したんだと思います」

 ダンスのことから、韓国アイドルがトレンドの中心にいることについて話が及ぶと、

「('18年に)大国男児のカラムと仕事をした時に感じたのは貪欲さ。日本人の誰よりもカラムがいちばん最初に台本を読んできて、自分は日本語も読めないけれどセリフ全部入ってますよ、と言うんです。そのへんの姿勢というか貪欲さというか。スキルがすごいのに鼻にかけてなくて。だから伸びるのかなと感じましたね」