10月に入り、12月31日放送のNHK紅白歌合戦が近づいてきた。するとやはり各方面から「誰だダレだ」と、司会の話題が聞こえてくる。これはもはや風物詩だ。
一部スポーツ紙では、実現すれば'83年以来、32年ぶりの紅白司会となるタモリの名前も報じられた。
「'10年から5年連続で白組司会を務めたのが、国民的アイドルの地位を築いた『嵐』。が、さすがに交代の声が上がっていました。当の嵐もコンサートツアーが12月27日までびっしり。紅白リハーサルは28日からですが、それまで入念な事前打ち合わせが必要となるため片手間ではできない」(スポーツ紙記者)
つまりは12月末までスケジュールが埋まっていることで、当初から嵐続投の目はナシだったということか。たしかに人気は誰もが認めるところだが、“5年連続”のマンネリ感も否めなかった。
しかし、いざ交代“嵐の次”となると、そこらの“司会者”では格落ち感は否めない。そこで制作会議では、見劣りしない大物の名前が続々挙がっていたワケだ。
「その中で'13年に紅白を“卒業”した、北島三郎さんの名前も挙がっていたそうです。やはり紅白といえば“サブちゃん”の印象は根強く、今なお復帰、待望論は浮上しています」(レコード会社関係者)
一方、『あさイチ』ですっかり朝の顔となった『V6』井ノ原快彦も有力候補だという。彼が白組に就いた際には当然、紅組にはパートナーを務める有働由美子アナが対峙する。
「今年はV6のデビュー20周年で、メンバーの岡田准一もNHKへの貢献度は高い。イノッチが司会になれば、おのずと彼らも紅白出場、岡田らも絡めるということ。司会業が板についたイノッチにとっては、磨いてきたスキルの見せどころです」(テレビ誌記者)
しかし、『あさイチ』同様に有働アナのサポートがあるとはいえ、情報番組と紅白の司会はワケが違う。しかも嵐の次となると少々物足りない気も……。
そこで“濃厚”と言われるのが、国民的スターSMAPだ。中居正広は過去6回(うち紅組が1回)司会を務めたが、5人全員としては初のこと。ではナゼ、いまSMAPなのか?
「ズバリ『のど自慢』ですね。今年、“番組開始70年の顔”として香取慎吾が司会、メンバーも会場に駆けつけました。『のど自慢』はいわゆる“素人”番組ですが、出演者はかなりキャラの濃い人が多く扱いが難しい(笑い)。そんな中で老若男女から愛され、なお即興やアドリブにも強くて場を盛り上げたSMAPの進行ぶりに、あらためて局内での評価がうなぎのぼりになったんです」(テレビ局関係者)
さらにジャニーズ側にも推したいワケがあるのだとか。
「SMAPは来年、デビュー25周年になるんです。デビューしてから22回紅白に出場('01年と'04年は辞退)するなど、紅白の顔としては申し分ない。さらに、フジテレビ系ではありますが、『SMAP×SMAP』も来年で放送20周年を迎えることもあり、'16年に向けて盛り上げていきたいところです」(前出・テレビ局関係者)
また、SMAP起用は他の大物出演にも相乗効果が。
「『いいとも!』(フジ系)でも知られるように、メンバーと親交の深いタモリさんを呼びやすくなります。今年、同じくNHKで放送されている『タモリと鶴瓶』というミニ番組で、のど自慢出演前のSMAPも登場、2人との軽快なやりとりが見られました。それも布石だったのか、総合司会にタモリ、白組SMAP、紅組に笑福亭鶴瓶という豪華布陣が見込まれています」(前出・テレビ局関係者)