副業で店を経営する有名人は少なくない。有名人の店は一体どんなところなのか? 覆面調査をしてきた。
芸人のオモロー山下が’12 年に社長となってオープンしたのは讃岐うどんのお店。
「社長と仲がいい堺正章さんに、命名してもらったんですよ。堺さんはお店にいらしたこともあります。それと、社長は毎日キッチンに立っています。“本気”ですから」(店員)
かつて桂三度(旧芸名・世界のナベアツ)と『ジャリズム』というコンビを組んでいた山下。若いカップルらでにぎわう目黒駅近くの店で、小島よしおの“里帰り撮影記念ボトル”という琉球泡盛が飾ってあり、これも「社長と仲がいい」ということなのか。人気だという『鳥天タルタルぶっかけ』を頼むと、目の前で山下本人が作ってくれた。
いろいろ話を聞くのは後回しにして、まず味わってみることに。麺がシコシコだし、ジューシーな鳥天とふわふわなタルタルが絶妙で、たしかに本気でオモロー、いや、オイシーうどんだ。が、それを伝えるべき相手がいない。前出の店員いわく、山下は帰ったとのこと。
「社長は人見知りなんですよ~。すみません」
肥満体形と機敏なダンスのギャップで笑わせる芋洗坂係長が、地元の福岡県北九州市でやっているのは『二代目清美食堂』。
芸能人の店ながら、すでに由緒ある名物料理『ちゃんらー』で知られている。ここは彼の母親が創業して、’98 年に閉店した『清美食堂』を昨年、再オープンさせたもの。この日は芋洗坂本人も来ていた。
「僕が二代目なんです。芸能の仕事がないときは、いつも店に出ていますよ。当店発祥で門司港名物の『ちゃんらー』は、うどんのだしにちゃんぽん麺を入れたご当地グルメ。アッサリ味で食べやすい、と思います」
スタッフは「二代目にはまだまだ、芸能界で頑張ってもらわないと(笑い)」と二代目にハッパをかけていた。
関暁夫といえば、都市伝説ブームの火つけ役で、著書もバカ売れ。’13 年には、東京のオシャレタウンとして人気の自由が丘に『セキルバーグカフェ』という店までオープンさせた。
熊野神社の門前にある店には、彼のファンや都市伝説好きも全国からやって来る。
「関さんと会える人は会えるし、会えない人は会えない。毎回必ず会える常連さんもいて、それも何かの導きです」(店員)
人気メニューのドライカレーは、フクロウ型の木製皿に盛られている。
「フクロウは知恵の象徴。さらに首を360度回転させることから、世界を監視し支配するという意味が込められているんですよ」(店員)
味以外でも、楽しめる店だ。次に『マジカルマフィン』というものを頼んでみると、なぜか3Dメガネが添えてある。メガネをかけて怯えている記者に「味は普通ですよ」(店員)