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 7月12日から開催している大相撲の夏場所。相撲人気はジワジワと広がって、相撲好き女子こと“スー女”たちが急増中。そこで、知っていそうで意外と知らない相撲のマメ知識をまとめて紹介しよう。

・「おコメ」「カマボコ」「家賃が高い」って?  

 後援者のことを「タニマチ」、負けたことを「土がつく」などの相撲の用語は有名だが、ほかにも相撲には隠語がたくさんある。「やま行く」は、病から来た言葉でケガという意味。

 「おコメ」は、お金。祝儀をもらったりすると「おまえいくらおコメもらったんだ?」という会話も力士の間で交わされる。「家賃が高い」は、番付を家賃に見立て、実力が番付に見合っていないことを指す。

 「カマボコ」は、稽古をサボっている力士のこと。土俵の中に入ろうとせず、カマボコのように稽古場の壁にくっつくように突っ立っていることから来ている。

・両国国技館の地下には焼き鳥工場がある  

 両国国技館の地下には、焼き鳥工場があり、客席で取組を見ながら焼き鳥を食べることができる。なぜ焼き鳥を作っているかというと、2本足の鳥は手を地面につかないので縁起がいいことから土俵の下に工場が作られたとか。

 『国技館サービス株式会社』が専用の全自動焼き機で朝5時半から焼いているそう。台東区の蔵前に国技館があったころから60年の歴史を持ち、観戦中に冷めてしまってもおいしく食べられるようにとこだわって、6回タレに漬けるなどの工夫をしている。

・いくつもある「ちゃんこ」の呼び名の由来  

 ちゃんこの語源には諸説あり、「ちゃん」とは父ちゃん、母ちゃんの“ちゃん”で「こ」は子どもを意味しており、つまり「部屋の親方と弟子が一緒に食べる料理」という意味が有力だ。

 しかし、長崎では大きな中華鍋を「ちゃんこ」と呼んでおり、長崎に巡業した力士がその鍋料理を「ちゃんこ」と呼んだとする説もある。何が本当なのかは、はっきりしていない。