matayoshi

 芥川賞受賞後、又吉直樹フィーバーが止まらない。芥川賞選考会があった16日時点で64万部発行していた『火花』だが、受賞後すぐに100万部を突破。完売続出のため、さらに20万部を増刷し、現在は120万部を突破している。

 もちろん本業のお笑いでもオファーが殺到中。

「ダメ元で又吉にオファーしろ! ダメなら相方の綾部(祐二)でもいいと、各番組がピースへオファーをしている状態です」(バラエティー番組スタッフ)

 芥川賞需要で、ギャラも高騰するかと思いきや、ギャラは据え置きだとか。

「ロケなど拘束時間にもよりますが、1時間ゴールデン帯のひな壇で起用する際の目安は、ピースの場合コンビで15~20万円。ピンだと7割掛けが業界の目安ですので、又吉ピンなら10~15万円程度です。でもテレビ業界にはタレントのギャラ相場をまとめた“実績”というものがあり、その実績のギャラを1度上げると基本的には下げることはできない。テレビ不況の今、ギャラを上げるとオファーが一気に減るケースも多いだけに、吉本もすぐにはギャラを上げられないと思いますよ」(番組プロデューサー)

 ギャラを上げたことで仕事が減ったのが、又吉の先輩・チュートリアル。

「2~3年前にチュートリアルがギャラの相場をこれまでの40万円から50万円にアップしたんです。当時のマネージャーは“某社はこれでOKしてくれました”っていうので、各局実績を50万円にあげたんですよ。しばらくはそれでオファーがありましたが、番組の予算縮小などもあり、改編期になると“チュートリアルは高いから、30万円の芸人と勢いのある10万円の若手を呼んだほうが安く済む”といった具合に、次第に名前が挙がらなくなりましたね。それぐらい現在のバラエティーはギャラの値上げにシビアです」(前出の番組プロデューサー)