又吉直樹の『火花』の累計発行部数が209万部になったと報じられた。純文学としては異例のヒットだが、吉本芸人の本という点でいえば、麒麟・田村裕の自叙伝『ホームレス中学生』が225万部と、まだまだ上がいる。
そんな田村だが、印税2億円は1年でなくなったことを過去に告白。その内訳は税金で1億1000万円、失踪した父親に家をプレゼントし、残りの金は後輩たちに奢ったそうだ。実際に、田村に奢ってもらった元芸人は田村の散財ぶりをこう語る。
「『ホームレス中学生』がヒットした翌年の2月に、田村さんと仲良くしている後輩が“今日、田村さんがペナルティ・ヒデさんの店を貸し切って新年会をするんだけど、暇な芸人がいたら面識がなくても参加してって”と、劇場にいる芸人に片っ端から声をかけていたんです。それで40人以上新年会に集まったんですが“こういう大金が入ることもこの先ないと思うから、芸人たちに良い思いをしてほしい。気にせず好きなだけ飲み食いして”と、大盤振る舞い。朝まで宴は続いたそうです。後日、会計を任されたという後輩に聞いたら、その日だけで100万円は使ったとか。印税が入った直後は、そういう飲み会をよく開催していたそうなので、実際、後輩たちに奢った分だけで数千万円はいっているはず」
又吉直樹と一緒に住んでいるジューシーズ児玉智洋も記者会見で、「これまで総額で5000万円ぐらい奢ってもらっているかも」と発言して話題になったが、又吉も田村同様にお金があれば後輩に奢るタイプだという。
「又吉本人はあまりお金にはこだわらないタイプ。後輩と飲みにいっても、“何が食べたい? お前が食べたいものが俺が食べたいものだから”とお金を払う立場なのに、後輩にまで気をつかう。そんな性格なので、売れる前から後輩からはかなり慕われているため、奢る対象も多い。だから印税が入ってきたら、今まで以上に後輩にお金を使うでしょうから、田村の二の舞にならないか心配ですね」(放送作家)