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 今シーズンのグランプリシリーズがますます盛り上がりを見せているフィギュア。しかし意外とフィギュアに関する知らないことも多い。そこで、素朴な疑問を調べてみた。

・試合で新技を出してもいい?

 例えば体操なら、試合でいきなり新技を出したらそれが点数になるが、フィギュアには新技ってあるのだろうか?

「新しい技はないです(笑い)。もし発案して演技したとしても、点数にはなりません。例えばジャンプには6種類しかないと決まっています。それ以外のジャンプでは点数になりません。もし自分が発案したジャンプをやり続けたことで、国際スケート連盟が認めるようになったら、点数がつくかもしれませんが。しかし現状、無駄な抵抗ですね。それが今のルールです」(解説者の佐野稔さん)

・投げ込むプレゼントは何でもOK?

 花束やぬいぐるみなど、演技が終わった後に氷上に投げ込まれるプレゼント。今となってはおなじみの光景だが、決まりはある?

「今のところは制限されていませんが、そろそろ制限したほうがいいとは思います。リンクが傷つく原因にもなりますし、最悪の場合、無差別テロの危険性もありますよね。演技の後に花束を入れるというのは、ある意味、フィギュアの文化になっていることもあり、線引きをどうするかが難しい部分ではあると思います。まだ事故がないので、規制はされていませんが、今後は考えていかなければならないでしょう」(佐野さん)

・フィギュア選手はなぜ引退が早い?

 ユヅや宇野昌磨など若い世代が優勝争いをしているイメージで、20代中盤にもなると引退する選手も多い。

「30歳を越えて今なお現役のロシアの選手もいますが、個人差はあるものの、20代前半が体力面でいちばん力が出せる時期なんです。フィギュアがなぜそのような場合が多いかというと、始める年齢がすごく早いから」(佐野さん)

 引退の早さは始める年齢も関係しているようだ。

「4歳くらいからスケート靴をはいてフィギュアばかりという人がほとんどで、20代前半でやり切った感があるんです。今シーズン、浅田選手が女子の中で最年長になっていたことも、そういう理由があると思います」(佐野さん)