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 2025年には病院や施設の数が足りなくなり、全国で約43万人もの高齢者が必要な介護を受けられない「介護難民」になるともいわれている昨今。そんな将来に備えて、現在、介護に向き合っている方々に、そのリフレッシュ方法を伺った。

「現在、介護している父は孤独を好み、友人をあまりつくるタイプでなかった。そういったことも影響して、認知症になったのかなって思うと、反面教師としてできるだけ友人たちとお茶をするなどの時間を作るようにしています。介護の息抜きと自身への予防を同時に行えることを心がけています」(50代・女性)

「東京で暮らす息子に電話して愚痴を聞いてもらっています。嫌々かもしれないですが、息子も真剣に耳を傾けてくれるのでありがたい。聞いてもらうだけで本当にスッキリする」(60代・女性)

「義母の面倒を見ているので、旦那に“これが食べたい!”“あれが欲しい”とリクエストして、ご褒美をもらうようにしています。介護を共有しようとしても旦那とモメるだけ! だったら、彼なりの形で介護への感謝を示してほしい。あえてビジネスライクに付き合うことで割り切るようにしている」(40代・女性)

 同じ温度で介護をしようと思っても、どうしたって家族間では温度差が生じてしまう。共倒れにならないために役割分担の意識をクリアにすることは大事かもしれない。

「デイケアやショートステイを活用して自分の時間を作るようにしています。スタッフのみなさんにはお菓子や飲み物をプレゼントするなど、常に謝意を忘れないようにしています」(50代・女性)

 一方、こんな自分へのプレゼント派も。

「なかなか家を空けられないので、ちょっと高級なお茶や化粧品を通信販売で購入して、介護の合間の気分転換にしています。通販番組は、こういった私のような介護中の方の利用が多いとも聞きました」(50代・女性)

「頼りになるのはケアマネジャーさんとお金だと、つくづく痛感している。親身に話を聞いてくれる相性のよいケアマネさんに出会えなければ、気分転換も何もありませんよ」(50代・男性)

「在宅で介護をしているのですが、天気のいい日に車イスの母と散歩に出かけることが気分転換になっている。ろくに親孝行もできなかったので、些細なことを楽しむようにしています」(60代・男性)

 介護する人とされる人って必ずしも血が通った者同士ではないこともあるはず。だからこそ求められるのは、配慮や感謝の気持ちですよね。

「私たちが介護の合間に羽をのばせているのは、施設やデイサービスの手助けがあるからこそ。これからの介護について勉強会を開いて、自分の経験を未来に生かすようにしています。気分転換ではないかもしれませんが、充実感はありますよ」(50代・女性)

「やっぱり励ましてもらえる場を作ることかな。“ありがとう”“あなたのおかげだよ”“きっとお母さんも喜んでいるよ”……そういう言葉を投げかけてもらえるだけで、“がんばろう!”って思える。気分を盛り上げることがいちばん大事!」(40代・女性)