世界中を騒然とさせている、米大統領選で共和党の候補者となるドナルド・トランプ氏。
「メキシコとの国境に万里の長城を建設する。もちろん費用はメキシコ持ちだ」
「日本の自動車に38%の関税をかける」
不動産王でありメディアにも頻繁に登場してきた有名人でもある彼の暴言は賛否両論。そこで街の人の声を聞いた。
「彼が大統領になったら世界各地で戦争が起こるのではないかと不安」(50代・女性)
「日本に対しても、米軍基地の全額負担や核保有を促すような発言をしているだけに、彼が大統領になることで一層日本が戦争に向かっていく国になってしまう気がする」(30代・女性)
ジョニー・デップが「あいつは悪ガキだ」と非難し、ジョージ・クルーニーも「外国人嫌いのファシストだ」と口撃するなど、本国アメリカでもトランプに「NO!」を叩きつける人は多い。
一方で、共和党候補にまで成り上がった“トランプ旋風”を評価する声が大きいのも事実。
「今や共和党はトランプ降ろしに躍起になっている。これほど他国の選挙が気になってしまうことは初めて。正直、こんなエネルギーを持つ候補者を有するアメリカがうらやましい」(40代・女性)
「《自分の人生で得意なことが2つある。それは障害を乗り越えることと、最高の仕事ができるように人にやる気を出させることだ》など、一流実業家としてたくさんの格言を残しているトランプが、ただのうつけには見えない。何より選挙活動を自腹で行うなど肝が据わっている。舛添はトランプの爪の垢を煎じて飲め!」(60代・男性)
「平和ボケした日本にはちょうどいい。ぜひ大統領になってもらって、日本の自立のために鞭を振るってほしい」(60代・女性)
過激な言動ばかりに注目が集まりがちだけど、こんな冷ややかな意見も。
「中国とべったりのヒラリーが大統領になったほうが日本にとっては不利益になると思っている。トランプに頑張ってほしいとは思わないが、どちらに転んでもアメリカに対抗できる“強い日本”を作ることこそ大事」(40代・男性)
「超リッチなトランプを支持しているのが、労働者や経済的弱者という現実。口先だけで実際は金持ちを優遇してきた政治家と、その取り巻きは戦々恐々としているはず。政治家の姿勢を見直すきっかけを与えただけでも、トランプの台頭は革新的」(50代・男性)
眼前に迫った7月の党大会。その場でトランプが共和党代表として正式に指名されれば、11月に行われる本選挙までラストスパートとなる。
「第3の候補者を立てるなど絶対にトランプを大統領にしたくない人たちがいますよね。トランプを幼稚だと揶揄する人がいますが、このやり方のほうがよっぽど幼稚かつ卑劣。民意を何だと思っているの! トランプに期待するアメリカ人の気持ちがわからなくもない」(50代・女性)