関東では7月に入ってからマグニチュード5以上の地震が複数発生していることもあって、このところまた防災に対する意識が高まっているように思える。

 今回は地名と地震についてを紹介してみたい。

地名研究で知られている筑波大・谷川彰英氏のコメントや、週刊女性(2012年3月20日号)『古地図地名地層からわかる地震に弱い町はココ』の記事を元に記述してみよう。

 筑波大名誉教授の谷川彰英氏の著作やコメントによると、首都直下型地震が発生した場合、最も危ないのはやはり江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区という海抜0メートル地帯だという。巨大津波が来たら、水没する可能性が高いらしい。

本記事は『「ミステリーニュースステーション」山口敏太郎PRESENTSアトラス』より提供を受けた記事になります

 また、元東京大学地震研究所で理学博士の都司嘉宣氏は1855年11月11日に起きた「安政の大地震」の被害状況を記載した『破窓の記』から、東京都下の被害状況を予測している。地盤の弱いエリアとしてJR東京駅と皇居の間、大手町、丸の内、日々谷などを挙げている。他のエリアに関しては、以下のように述べている。

「汐留あたりから東京駅にかけて日々谷湾、という大きな入り江だった。銀座も日々谷も元々は海です。(中略)また、港区も海だったところなので浜松町や芝浦埠頭あたりは被害が確認されています」