石原さとみ扮するファッション誌編集志望のヒロインが、型破りで前向きな校閲部員として奮闘するお仕事ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系 水曜夜10時〜)。おしゃれ大好き女子が、地味な職場で花を咲かせることはできるのか。今夏、人気を博した『家売るオンナ』を手がけた敏腕プロデューサーが続投。はたして“2匹目のどじょう”なるか……。
夏ドラTOP『家売るオンナ』のPが担当
石原さとみが日本テレビの連続ドラマに初主演。ヒロインの河野悦子は、ファッション雑誌の編集者を目指し、出版社に入社したが、配属されたのは文章の直しなどをする地味な校閲部─。
夏クールの連ドラ平均視聴率トップ(11・6%、関東地区)を獲得した『家売るオンナ』の小田玲奈プロデューサーが担当。制作の経緯について、こう語る。
「本当はやりたい仕事があって、私の居場所はここじゃない。そう感じている人は多いと思います。私自身、そうでした。ドラマを作りたくて入社したけれど、配属されたのはバラエティー。でも不貞腐れていたわけではないんですよ。楽しく仕事をしていたけれど、ときどき“これでいいんだっけ?”と自問したりして……。
夢を叶えた方、まだ夢を叶えられないけど頑張っている方にエールを送りたいと思って企画しました」(小田P、以下同)
原作は、宮木あや子の小説『校閲ガール』シリーズ。
「連載中の作品で完結していないのですが、宮木さんはとても寛大な方で、“どうやっていただいてもかまいません。悦子たちを原作では行けなかった所に連れていってください”と」
校閲の職業体験と長ゼリフで百面相
ヒロイン役の石原は、原作を読んだ時点で思い浮かべていたという。
「『ハケンの品格』(篠原涼子主演)、『働きマン』(菅野美穂主演)などがある、日テレのお仕事ドラマ主演に、石原さんは喜んでくださいました。
クランクイン前には、校閲専門の会社で職業体験をしたり、第1話の台本から、企画意図、狙いなどを完璧に把握していらっしゃいました。悦子はまくしたてるような長いセリフが多いのですが、石原さんは、セリフ覚えがよくて、NGもほとんどありません。撮影で、悦子の長ゼリフのとき、百面相のように表情が変わるのを見て、“うまいなぁ”と、鳥肌が立ちました」
悦子が一目惚れする折原幸人役の菅田将暉、後輩役の本田翼、編集者役の青木崇高、悦子を見守る上司役の岸谷五朗ら希望どおりのキャスティングができた。
「石原さんと菅田君は共演経験がありますし、上司役の岸谷さんと石原さんは、13年前に父娘役(NHK朝ドラ『てるてる家族』)でご一緒しています。息の合った演技は画面からも感じていただけると思います。
そして、かなり初期段階から“この方を”と思っていたのは、校閲部員の藤岩役の、江口のりこさん! 事前取材で校閲の方にお会いしたら、江口さんがイメージどおりで(笑)。ちなみに取材をした方は“私たちの仕事は決して面白くないですよ”と言われましたが、お仕事中の画像も、CGを駆使してお楽しみいただけるように仕上げています」