ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援を日々の生きがいとし、気づいたらとある現場でトップヲタクになっていた<男子>大学生・あくにゃんのコラム。
イラスト/びーえいち

 約4年ぶりに、ジャニーズから新しいグループが誕生しました。私は客観視して、驚き、感動していましたが、友達の中には彼らのデビューにより意気消沈している人もいました。

〈第九声〉
満を持してのキンプリデビュー
~その裏には“変えられない”現実~

 キンプリのデビューのタイミングはなぜ今なのか。

 また、今回の彼らのデビューによって生まれるであろうプラス面や、またさまざまな懸念についても考えていきましょう。

 まずは、King&Prince(以下キンプリ)の皆様、デビューおめでとうございます!!!!

 "彼らがデビューせずに、誰がデビューする!?"と言わせてきただけありますね!

 神宮寺勇太氏が、何年も前から「絶対にデビューします」とファンに握手会で豪語していたと聞き、密かに応援していたので今回の発表は大変うれしく思います。

 彼らが小さい頃からの成長をファンに見せ続け、周知しきった段階でデビューをさせるというジャニーズ特有の戦法も、今回はしっかり効いていますね。

 この「やっと感」を演出することで、既存のファンには「やっとここまでこれた」という気持ちが芽生え、彼らから離れにくくなり、また他のファンも「よかったねぇ~頑張っていたものねぇ」という、好意的な雰囲気に包まれます。

 過去の歴史を見ていくと、以前のコラムで書いたことがあるように、基本的にはバレーボールのワールドカップに合わせて、4年に1度デビューしていくのがスタンダードでした。

 ジャニーズは、舞台を見れば分かるのですが、オリンピックを盛り上げようというシーンが必ず入っています。「2020年楽しみだね!」と、2017年くらいの演目で言っていたことから、2020年の「東京オリンピック」を意識していることが分かります。よって、オリンピックに合わせて新しいユニットのデビューをぶつけてくると考えられます。

今年は何回『帝劇』に来るのでしょう〜

 つまり、2020年にデビューするグループと被らないよう逆算して、今この時期にキンプリをデビューさせたというふうにも考えられます。

 現在キンプリの平均年齢は19.8歳です。過去のデビュー組の平均年齢が16〜18歳なので、2020年のころには少し年齢が高いように感じます。

「キンプリデビュー」と聞いた時、私は真っ先に「てことは、HiHi Jetと東京B少年が2020年デビューか」と思ってしまいました。あれほど大きな事務所ですから、2020年以降のことも考えて行動していることは確実です。

 そうなると、おそらくHiHi Jetや東京B少年をもとにして、若干のメンバー入れ替えを経て作られた新ユニットがデビューする気がします。

Jr.たちのメンタルは誰が守ってくれるのか

 では、懸念点について考えてみます。

 平均年齢19.8歳のキンプリデビューにより、彼らよりも上のお兄さんたちのデビューが難しくなるのではないかという不安が出てきます。

 基本的に、Jr.が立て続けにデビューすることはないので、これから何年間かはデビューができないとなると、近いうちに大学を卒業するJr.や、アイドルよりも演技に関心のあるJr.たちが、"アイドル"という形にはこだわらずに、「退所」という道を選ぶことも考えられるので、少し心配です。

 アイドル、役者、モデル問わず、私の知人たちが「後輩が先にデビューすることはメンタルがやられる」と言っていました。

 1つの事務所で押し出せる子の人数には限りがありますし、推される子はなかなか変わらないので、後輩が先にデビューなどをしてしまうと、「年齢」という、どう頑張っても変えられない現実に辛くなるそうです。

新年1発目の井上瑞稀氏ということで、気合い入れて髪色を変えてみました。最近、どこにいても気づいてもらえる髪色にすれば、どこにいても気づいてもらえるのでは?と思い始めています

 多くの場合、自身がデビューできない理由を事務所側から明確に伝えらえることはないでしょう。結局、すべては自身の努力不足や容姿が恵まれていないからだと、理由を自身に求めるがあまり、苦しくなってしまう人を何人も見てきました。

 時代やタイミングのせいにしたっていいはずです。たまには、才能をわかってくれない大人のせいにしてもいいはずです。

 キンプリの皆さんは、"自分たちが成功しなければ、次の人たちのデビューが遅れる"とか考えるのでしょうかね……。

 彼らには、ぜひとものびのびとやっていってほしいです。

 センターである平野紫耀氏や、最年長である岸優太氏。

 グループにおいてはトップになりやすいポジションにいる2人が2人とも、少し抜けているところがあるからこそ、他のメンバーがそれを支えようと奮起し、結果キンプリはうまく機能していくように感じます。

 会見では“リーダーは誰か”という質問に「岸くん」という声が客席から上がっていましたが、岸氏がリーダーのグループなんて絶対成功しそうな気がして、本当に楽しみです。

 キンプリの皆様のご活躍をお祈り申し上げます!

<プロフィール>

 

あくにゃん◎1995年生まれ。ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援が日々の生きがい。

日々のオタ活で感じたことを、独自の観点&独特な表現で言葉にするツイートも必見!

Twitter/ @akunyan621