夜中に食べるラーメンは、なぜかウマイ!?

太るけど食べたい!魅惑の「夜中のラーメン」

 飲み会の後や残業終わりなど、夜中に無性に食べたくなる食べ物といえば、そう、ラーメンです。しかし、夜中にラーメンを食べると太りやすいと、よくいわれていますね。それもそのはず、ラーメンには、太る元になる栄養素がたくさん含まれているのです。

 たとえば、麺は炭水化物ですし、チャーシュー・スープには油がたっぷり。そんな食べ物を、飲み会の後や残業終わりなど、「後は帰って寝るだけ」などというときに食べるとどうなるでしょう。炭水化物や油などの太る元となる栄養素が、ほとんどエネルギーに変換されないまま体に残ってしまい、蓄積されて脂肪になってしまうのです。

 夜中のラーメンが太りやすい理由については、おわかりいただけたと思います。しかし、夜中のラーメンのおいしさは格別。「やめたほうがいい」とわかっていても、ついつい食べてしまいますね。翌日、後悔することもあるものの、「やっぱり食べたい」という人が多いのではないでしょうか。

当記事は「BUSINESSLIFE」(運営:ビジネスライフ)の提供記事です

1週間単位でエネルギーを調整しよう

 おいしくて魅力的な「夜中のラーメン」。きっぱりやめてしまうのも手ですが、そこまで神経質になる必要はありません。たまに食べ過ぎてしまって、1日の摂取カロリーが必要カロリーを上回ってしまっても、翌日以降の食事で摂取エネルギーを調整すればよいのです。

 毎日、「1日単位」で摂取エネルギーを調整しようとすると、ストレスが溜まってしまいます。これでは長続きしませんよね。実は、摂取エネルギーの調整は、「1週間単位」で行えば問題なし。食べ過ぎてしまった日があっても、その分がすぐに体脂肪になるわけではないからです。

食べて後悔の繰り返しになる前に、知っておきたい身体のしくみ

ラーメンの糖分が脂肪になるしくみとは

 とり過ぎてしまった糖分はまず、ブドウ糖に分解されて肝臓や筋肉に蓄えられます。この蓄えられたブドウ糖は、必要なときにエネルギーとして使われます。つまり、とり過ぎてしまった糖分が、すぐに脂肪には変換されるわけではないということですね。ただし、食べ過ぎが続いてしまうとブドウ糖が貯蔵しきれなくなります。この場合は、余った分のブドウ糖は脂肪となって蓄積されてしまいます。

「夜中のラーメン」をリセットする考え方と方法

 仕事のつき合いでの飲み会、友人や家族との食事会で、自分だけ食べないで我慢しているのはつらいですよね。それに、自分だけ食べないことで、周りの人にも気を遣わせてしまいます。せっかくの飲み会・食事会ですから、みんなで楽しみたいですよね。そういうときは、量に気をつけつつ、好きなものを食べてOKです。そのほうがストレスを溜め込まずに済み、結果的に無理なくハイパフォーマンスを生む食習慣が続けられるのです。

 また、ラーメンを食べる前に「野菜ジュースを飲む」のも効果があるようです。食品会社のカゴメの研究によれば、ごはんを食べる前に野菜ジュースを飲むと、食後血糖値の上昇を抑えられたとのこと。野菜ジュースを飲むタイミングも重要です。食べる15分前・30分前・60分前で試したところ、「30分前」に野菜ジュースを飲むのが、最も効果が高かったということです。

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血糖値と肥満の関係とは?

 血糖値と肥満のかかわりについて、簡単に説明しますね。食事をとった後に、血液中の糖分の量(血糖値)が増えると、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンは、体中の細胞に糖分をエネルギー源として行きわたらせるはたらきがあります。しかし、全身の細胞に糖分を送っても、まだ血液中に糖分が残っている場合、残った糖を脂肪細胞に送り込んでしまうのです。

 その結果、脂肪がたまり、肥満につながってしまいます。食後血糖値の上昇が抑えられるということは、インスリンの分泌量の急激な増加を防いで、脂肪細胞へ糖が送り込まれにくい状態にできる、ということなのですね。

「夜中のラーメン」を楽しもう!

 いかがでしたか?1週間単位で摂取カロリーを調整したり、食べる前に野菜ジュースを飲んだりすれば、夜中のラーメンも夜遅い飲み会も楽しむことができます。ストレスをためないように、長い目でみたカロリーコントロールを心がけましょう。