7月18日に公開、好スタートを切った木村拓哉主演映画『HERO』。その4日前まで、彼は台湾を訪れていた。SMAP結成28年、意外にもこれが初の訪台だという。
「日本向けの観光招致PRのCM撮影のため、3泊4日の日程で台湾を訪れました。映画『HERO』が公開前の宣伝活動中でしたが、台湾政府からの正式オファーとなれば話は別。それに香港の名監督ジョン・ウーがメガホンをとることも、キムタクには魅力的な話でしょう。秋ごろに放送されるそうです」(広告代理店関係者)
木村が台北松山空港に降り立った日、現地の各メディアはもちろん、姿をひと目見ようとファンを含めた500人以上が空港ロビーに集まって迎えた。アジアでの知名度はジャニーズタレントの中でもバツグンだ。
「台湾や中国ではトップニュースになるなど、木村さんの来台は大々的に取り上げられました。到着ゲートから颯爽と出てくると、スタッフに案内されて笑顔で囲み取材に応える木村さん。その一挙手一投足にファンから黄色い歓声が上がり、人気の高さがうかがえます」(テレビ局関係者)
ドラマ『アイムホーム』終了後にサーフィンに行ったのか、浅黒い肌で登場した木村。Tシャツにジーンズとラフなファッションに、ハットにメガネというコーディネートだ。この姿にネット上では《ジョニー・デップみたい》と、ハリウッドスターの来日にたとえる声が。
「Tシャツはサーファーに人気の『UNITED50』。ハットはおそらくイタリアブランド『ボルサリーノ』ですね。ジョニー・デップが来日の際にかぶっていたものと同一品でしょう。ハットにメガネというスタイルはトレードマークにもなり、日本でも流行して“なりきりジョニデ”が増殖しましたね」(ファッション誌編集者)
どうやら以前よりジョニー・デップを意識しているとも。
「『スマスマ』(フジ系)では、ジョニデの代名詞『ジャック・スパロウ』のパロディーを熱演。ハットのほかにもスーツなど、似た衣装を着ることもあります。演技やファッションに至るまで、彼をリスペクトしているのでしょう。もしくはキムタクのスタイリストがマネているか(笑い)」(テレビ誌記者)
そんな木村だが、一方で人気者ゆえの現地マスコミの“洗礼”も受けていたようだ。
「ネットニュースサイトでは、到着ゲートから出てくる前、つまり荷物受け取りレーンでの木村さんも報じたんです。中国版ツイッターから借用したらしい写真は、大勢のファンが待ち受けるロビーをコッソリうかがいながら、登場の合図を今かと待っている木村さんの姿。それを現地の子どもたちが、“このオジサン何しているの?”とでも言いたげに後ろから見つめる様子でした(笑い)」(前出・テレビ局関係者)
日本ではまずお目にかかれない、空港パニックの“ウラ側”までも報じてしまうのは、マスコミ文化の違いか。
「宿泊先のリージェント台北、花市など市内の撮影場所、彼の行く先々にメディアがこぞってついて回る。そして、やれ“小籠包を食べた”“リン・チーリンと会食した”“花瓶を買った”など、行動すべてがニュースになっていました。もちろん、熱心な追っかけファンも一緒。結局、台湾を離れる直前まで、木村さんは“密着”されていたよう」(前出・テレビ局関係者)