12月10日、東京・赤坂サカスにオープンした期間限定の『SMAP SHOP』。10年目となる今年はメモリアルイヤーにふさわしく、店内もパーティー仕様になっている。
「毎年違った限定グッズが販売されます。また、5人からのビデオメッセージが流れていたり、来年1月スタートの『家族ノカタチ』(TBS系)で香取慎吾クンが着用している衣装も飾ってあるんです」(スポーツ紙記者)
そして、大勢のファンでごった返すのも毎年のこと。本誌が訪れた日も、整理券が配られる午前10時には約200人の徹夜組を含む1000人もの大行列ができていた。
開店後は、1時間に約100人ずつ入場できるシステムだが、店内では写真も撮れるとあって列はなかなか進まない。3台のレジがフル稼働しても、午後1時に入場予定だった人が1時間押しになるほどだ。
それでも、めげないのがファン。中心は30代後半から50代前半の女性だが「学校終わりに急いで来た」という女子中学生の姿も。
「今日は整理券がないと入れないようです。だから明日、お母さんに並んでもらって整理券とってもらおうかなぁ」
かと思えば、80歳のおばあちゃんまで。
「6時間以上、待っていて、こんなに疲れる行事なのに、どうして毎年来ているのか自分でもわからなくて……。でも、今年も気づいたら来ていましたね(苦笑)」
さらに、台湾から来て、1週間滞在するという人も。
「今日は10万円分ぐらい買いました」
まさに、流行語となった“爆買い”状態だが、それなら日本人も負けてない。20万円ほど購入した親子もいた。しかも、例年以上にファンが過熱する原因が……。
「10周年記念の缶バッジが、毎日100個限定で購入できるんです。これを購入できるかできないかで、テンションは変わりますね」(40代の女性ファン)
この人は残念なことに買えなかったという。
「本当にヒドイと思います。開店当日の朝5時からなら整理券のために並んでいいというファンの“自主規定”なのに、徹夜組がいるんですよ! ルールを守ってない人のルールに従わなくちゃいけないなんておかしいですよ!」
ツイッターでも不満の声が飛び交う。
《ルール守らない人が得をするやったもん勝ちなのってほんと何とかしてほしい》
《5時前から並んだり勝手に非公式の整理券配ったりする人が悪い》
記者は《非公式の整理券》をとりまとめている人の話も聞いてみた。
「開店前日の昼12時からここにいます。私は『SMAP SHOP』公認で整理券前の仕切りをボランティアでしているんです」
この女性は、埼玉県出身の20代OLで中居ファンだという。
「昔、夜中にファンであふれてしまって近所のスーパーやコンビニ、飲食店の方々に迷惑がかかり、クレームがあったと聞きまして、それで私がここに来たファンに名前を書いてもらって、店前に並んでいいという“規定時間”の朝5時直前に順番に名前を呼んで列を整理し、トラブルにならないようにしています。朝5時以降に正規の整理券が配られます」
つまり善意で始めた“整理券の整理券”が火種になっていたのだった。