東京・永田町の参院議員会館の大講堂で21日、「安倍やめろ!!緊急市民集会」が開かれた。急きょ臨時席を設けるなど200人以上が参加し、パネリストや野党議員が安倍首相に対する不信感や疑念を口にするたび、会場は大きな拍手で沸いた。
登壇した社民党の福島瑞穂参院議員は、
「安倍首相はもりそば、かけそばが大っ嫌い。森友学園と加計学園の問題を野党から聞かれるのがイヤなので1日も国会会期を延長しなかった」
と逃げの姿勢を批判した。
首相とつながる2つの学園をめぐる疑惑は、そばのメニューにたとえられる。
森友学園の補助金不正受給について大阪地検は強制捜査に着手し、籠池泰典前理事長は「国策捜査だ」と主張。国有地の格安払い下げの経緯などは未解明のままだ。
加計学園による愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画への関与をめぐっては、萩生田光一官房副長官が文科省をせっつく発言などを書き留めたメモが見つかった。萩生田氏はその内容について「正確性を欠く」と否定したが、疑惑が晴れたわけではない。
「3月13日の参院予算委員会で首相に質問しました。あなたは加計学園の加計孝太郎さんが今治市で獣医学部をつくりたいと思っているのを知っていましたかと聞いたら、ギャーッと怒っていました。名前を言ったな、責任とれるのか! と。あの慌てぶりとキレっぷりは尋常ではなかった。心証的には“クロ(有罪)”じゃないですか」(福島議員)
首相と加計氏、萩生田氏は上写真(左右とも)のように親しい間柄。疑惑を無実と言い張るのならば、より丁寧な弁明が求められるのにサッサと国会を閉じてしまった。
ニュースレター『インサイダー』編集長の高野孟氏は、「週刊ポスト(6月30日号)のトップの特集は『不潔な、あまりに不潔な安倍政権の恥部』だった」と話す。