■驚きのバックアップ陣
バレエダンサーを目指す少年の成長物語ということで、踊りの指導にも超一流のスタッフが名前を連ねている。
日本人で初めてローザンヌ国際バレエコンクールでゴールドメダルを受賞した、熊川哲也が主宰する『Kバレエカンパニー』。タップダンスでは、北野武監督の映画『座頭市』で振り付けと出演で注目を浴びた、日本のトップダンサー、HIDEBOH主宰の『Higuchi Dance Studio』。そして体操はオリンピック選手の内村航平などが所属する『コナミスポーツクラブ』。歌はもちろん、ダンスや体操、フライングまである、見どころ満載のミュージカルになっている。
「バレエだけでなく、ジャズダンスやタップ、縄跳びまでビリー役の5人は頑張っています。ウィルキンソン先生は、ダンスはテクニックと本人の中から出てくるものと言ってます。彼らの、心の底から出てくる思い、心の叫びに突き動かされて踊る姿は注目です」
■ストーリーを盛り上げる音楽
ミュージカルといえば、やっぱり歌! 舞台を盛り上げる音楽を制作したのは、イギリスが生んだポップスター、エルトン・ジョン。’70年にヒットした『僕の歌は君の歌』以降、コンスタントに活動を続け、これまでに全世界で3億枚以上のレコード・CDセールスを樹立。近年では『ライオンキング』や『アイーダ』といった、ディズニーミュージカルの作曲も手がけている。
「どの場面で流れる音楽も素晴らしく、聴いているだけでワクワクしてきます。炭鉱ストライキのメンバーと警官が衝突するシーンと、バレエのシーンを同時に描いている部分は演出も面白くて、オススメの場面です」
■日本語版だから伝わる感動
初めてとなる日本公演。もちろん、セリフもすべて日本語に翻訳されている。もともと、イングランド北部の訛りでセリフが書かれているので、日本語に翻訳したときにそのニュアンスが出るよう、日本語でも訛らせているという。
「世代でも訛り方を変えていて、おばあちゃん世代の訛りは強く、若者は家族と話しているときにはちょっと訛っているけど、友達同士では標準語に近くなるとか。私の演じるウィルキンソン先生は、普段は標準語ですが、感情的になるとすごく訛るので、言葉で彼女の感情を判断するのも面白いと思います」
<公演情報>
『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
7月19日~10月1日(東京・赤坂ACTシアター)、10月15日~11月4日(梅田芸術劇場)。詳細は公式ページで。http://billyjapan.com