個性豊かなラインアップが楽しい! ご当地グルメのニューフェイス
■砂川ポークチャップ(北海道 砂川地方)
見た目からも想像できるがアメリカ発の料理で、ポークチャップとは骨つきの豚ロース肉のこと。豚肉をソテーしたり網焼きにした後、特製のケチャップをかければできあがり。
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砂川ポークチャップは青年会議所が中心となって作り上げたご当地グルメ。『砂川ポークチャップ協議会』多比良さんによると、
「特産のトマトと玉ねぎを生かした料理ができないかと考えていたところ、砂川に養豚農場が完成。砂川育ちの豚が手に入るようになった。トマト、玉ねぎ、豚肉といえば、ポークチャップしかない! と。ほかにポークチャップで町おこしをしている地域がなかったことも幸いでした」
まずは青年会議所のメンバーで市内の飲食店にポークチャップをメニューに加えてもらえないかと頼んで回った。砂川ポークチャップの定義は、砂川産食材を1つ以上使用していること、ポークチャップであること。かなりゆるい。
「縛りをきつくしては、協力は得られない。ハードルを下げることで各店独自の創作ポークチャップを作ってもらえば、という狙いもありました」(多比良さん)
狙いは的中。協議会の加盟店は現在19店舗だが、洋食店のみならず中華料理店からカフェまでお店のジャンルもさまざま、想像を超えた個性豊かなポークチャップが誕生した。現在も協議会が中心となり、公認のポークチャップソースの販売、大手ハム会社とのタイアップ商品を手がけるなど、ご当地グルメとして着実な成果を上げている。