2016年7月31日に実施された東京都知事選挙にて当選、就任から1年を迎えた小池百合子知事。情報公開が“のり弁”だったこれまでの都政の“のり”を取っていきたいとする小池知事だが、自身が特別顧問を務めている地域政党「都民ファーストの会」の所属議員に対し、SNSでの発信を制限することを求めたり、自ら任命した特別秘書の給与について情報公開を渋る姿勢に、批判の声も上がっている。かつて、小池知事サイドから間接的に発言を規制されそうになったこともあるというフィフィは、そんな小池知事の動向をどう見ているのだろうか。
「議員のSNS規制は、小池知事“らしさ”が出ている」
まず、小池知事の政治手法というのは、敵を作って、何かを悪として、それを批判することによって賛同を得ようとするものですよね。それって一見わかりやすいんだけど、じゃあ何をやるのかって言ったときに、具体的な提案ができない。問題の解決策が見出せない傾向があるように思います。
まあ小池知事に限らず、「私はこれができる」ということで世に出てくる政治家は、いま世界を見回してみても少ないとは思いますけどね。
そんな小池知事のこの1年を振り返ってみると、最近では、自身が率いる「都民ファーストの会」の所属議員に対してSNSでの発信を制限したということが話題になっていますよね。私はこのニュースを聞いたとき、彼女の“らしさ”が出ているな、そして“ズルいな”と思いました。
というのも、私自身、小池知事サイドから発言の規制を受けそうになったことがあって。
今年の年初めに放送された討論番組に出たときに「豊洲の問題をいつまでも引っ張るのは、選挙のためのような印象を受けてしまう」といった感想を述べたんですね。
すると、この意見に対し、小池知事サイドから番組側に謝罪を求める旨の連絡が入ったようなんです。
結局、一意見ということで番組側は謝罪をしませんでしたが、これはちょっと異常なことですよ。こうしたことでいちいちメディアを規制してしまったら、コメンテーターは何もコメントを言えなくなってしまいます。
メディアに対して過剰なまでに敏感になっている小池知事だけど、今回問題になっている都民ファーストの会は身内でしょ。身内にまで規制をして、自由に意見を言わせない。それって裏を返せば、所属議員を単なる駒に過ぎないと捉えているということでしょ。議員たちは、黙って、ただ座って数稼ぎをしてくれてればそれで良いと。