相田翔子

 9月30日放送の『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)に出演した元『Wink』の相田翔子が過去の恋愛話をカミングアウトした。

 『Wink』は'88年、高校を卒業したばかりの相田翔子と鈴木早智子で結成された。

「可愛らしいふたりでしたが、なかなか売れなくてね。デビューして半年くらいたって、ドラマの主題歌に採用された3作目のシングル『愛が止まらない』がヒットしてブレイクしました。以降リリースした5曲が連続でオリコンチャート1位を獲得し、人気が爆発しました」(音楽誌記者)

 '89年には日本レコード大賞を受賞してトップアイドルの仲間入りを果たしている。

 当時、『Wink』と言えば無表情で笑顔を見せないアイドルとして知られ、それが彼女たちのキャラクターとされていたが、後に相田は「当時は突然の人気に戸惑い、ずっと緊張が解けなくて笑うことができなかった」と語っている。

 さて、相田が前出の番組でカミングアウトしたのは、デビューして2、3年たったころの話だ。共演の徳光和夫に、

翔子ちゃんは、デビューしたときはデコトラの運転手と付き合っていたんだよね

 とふられると、彼女は「20代のころですね。デコってはいなかったです。トラック運転手です」と明かしていたが、その交際は『FRIDAY』にキャッチされ彼女の初スキャンダルでもある。

 実は当時、筆者はその取材を担当していた。

 それは、“相田に交際している男性がいる”という情報をもとに、彼女の自宅をウォッチング(張り込み)し始めて1週間ほど過ぎたころであった。

 夜の7時ころ、現場に行ってみると、我々がいつも車を停める場所に1台の大型トラックが停まっているではないか。

 普通に路上駐車しているトラックだろうと、さほど気にも留めずに彼女のマンションを見ていると、張り込んで1時間ほど過ぎたころだった。本人が出てきて、なんと目の前のトラックの助手席に乗り込んだのだ。

 えっ、どういうこと?

 状況が呑み込めないまま、とりあえず追跡したのだが、トラックは走り続けて都内を抜けていく。結局途中で見失い、その日の取材を断念したのだった。 

 その後、何日か張り込みを続け、相田と男性の姿を捕えることができ、記事になったのだが、取材を進めていくと、彼は高校生のころからの知り合いで彼女と同い年。会社員で、夜は運送会社でアルバイトをしている働き者だった。

 先日の番組で当時のデートについて聞かれた相田は、

トラックの助手席に乗って、夜中に群馬とか彼の配送先に行ってました

 と答えていたが、私が目撃したのはまさにそのデート現場。幸い(?)なことに、相方の鈴木早智子も交際相手との写真が撮れて、『Wink』ふたりの“愛が止まらない”記事を同時に出すことができたのだった。

 記事が出たことで、彼女たちはどうなったのか? 

 今ほどはっきりルール化されてはいなかったが、当然アイドルの恋愛はご法度だった。熱愛が発覚したとき、所属事務所は、

私たちもいい意味で、交際を応援しているんですよ

 とは言っていたが、その後も交際が続いている様子はなかった。きっと別れさせられたんだろうな、と少しばかり責任を感じていたのだったが、今回、相田は、

将来を考えてお金を積み立てていこうと月に1万円ずつ入れていたのですが、彼の家に遊びにいったら新品の大型テレビがあった。“買ったんだ。いいね”って通帳を見たら残額が0円になっていて……

 と破局した理由を語っていた。なるほど。少し気が楽になった。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>