イラン人の会社経営者メィヒディ・カーゼンプールさんと婚約中の泰葉が10月27日に、都内で会見を開いた。
「会見は和やかなムードでしたが、クラウドファンディングに関する質問にだけは、かなり厳しい表情でした」(スポーツ紙記者)
“クラウドファンディング”とは、インターネットを通して金銭的な支援や協力を集めること。彼女は1口3000円で6曲入りのCDを制作し提供することを約束。300万円を目標に募ったが、結果は36人から16万7000円しか集まらなかった。
「募集に際して、金額が目標に達していなくても、資金提供者にはCDを渡すことを約束していました。しかし、ちゃんとCDが届くのか、不安に思っている提供者が多いんです」(ワイドショー関係者)
実際に会見で泰葉は、約17万円でのCD制作について、
「ちょっと全然、無理でございます。次のファンディングと私のビジネスもございますので、(それで)着々と制作費をお支払いしたいですね」
と、今回のCD制作が難しい状況であることを吐露した。
だが、今年9月の発売を目指してレコーディングした際の費用約600万円は、いまだ制作者たちに支払われていないのだが─。
「40年近い付き合いなので、“泰葉なら大丈夫”と未払い金を待ってくださり、“わかった。次も録音しよう”と。そうお約束いただいています。きちっと(未払い金を)お支払いしてから新しい録音に入ります」
と話すが、泰葉の元マネージャーA氏(前回のレコーディングではディレクターを務めている)は怒りをあらわにする。
「“待っていい”と言っているのは2人だけで、私を含めたあとの法人やミュージシャンたちは早く返してほしいと言っていますよ。その返済もなしにまた新たなファンドを立ち上げレコーディングするなんて、不誠実にもほどがある」
未払い金の返済はもちろんだが、来年3月までにはファンドの資金提供者へ約束のCDを送らなくてはならない。
ひと波乱ありそうな予感もするが、一般的にこういったことでトラブルは起きていないのだろうか? クラウドファンディングに詳しいITジャーナリストの坂本翔氏は、
「アメリカでは'12年に立ち上げられたクラウドファンディングが裁判になり返金命令が出されたこともあります。日本ではまだ裁判はありませんが、復興名目でお金をだまし取り問題になったことや、商品を渡さなかったり、違う内容のものが届いて騒ぎになったことなどはあります」
あらためて、CD化の実現性について泰葉に聞くと、
「次のファンディングを含めてCD制作を目指しますが、もしダメだった場合は誠意をもって現金をお返しします」
未払い問題だけでなくクラウドファンディングが新たな火種にならなければいいが。