冒頭の千葉県でも、本年度(4月から10月まで)で、わいせつ行為で懲戒免職になった教員は6人にのぼるという。
高い倫理観を求められる教育者でありながら、目の前の誘惑に屈してしまう。
「なぜわいせつ事件を起こすのか、明確な理由がわかれば、対策もできるんですけど。自覚を促す努力はしても、なかなか有効な手がありません」
と文科省担当者も地団駄を踏む。教師と生徒の距離を近づけるツールとして、スマートフォンの普及を挙げる。
生徒からの評判は
「ひとつ考えられることは生徒と直接連絡をとることが容易になったこと。昔は教師は生徒の自宅に電話をしていました。もし仮に、毎日連絡が入るようであれば、親も怪しいと思うでしょう。今はSNSやメールで親の知らないところで子どもと教師が連絡をとることができるんです」
そのため、教師に対し生徒との間でのSNSツールの使用や出会い系サイトなどの利用を禁止する学校は少なくない。山崎元教諭が勤めていた若松高校もそのひとつだった。
事件は、生徒から親バレしたと伝えられた元教諭が8月17日に校長に報告、発覚した。
若松高校の教頭が明かす。
「学校ではいたってまじめ。なぜあんなことをしたのか、まったく想像ができません」
生徒たちの評判も、おおむねいいものばかりだ。
「声が高いめがねのおじさん」(高2女子)、「普通に人気もあったと思います」(高1女子)、「普段やさしいし、怒ることもない」(高2男子)、「結婚していて、子どもが2人いるって話していたのを聞いたことがあります」(高3男子)
元教諭は家庭がありながらも女子生徒に手を出していた。ただし、「離婚をしてまでとは思っていなかった」と一部メディアが報じている。