「今年は、前の年より充実していました。これからも毎年、着実にステップアップしていきたいですね」
朝ドラ『ひよっこ』ではヒロイン・みね子の恋人になる御曹司・島谷純一郎。夏ドラマ『過保護のカホコ』ではツンデレの美大生・麦野初という対照的な役柄を演じ、たちまち日本中の女性を虜にした竹内涼真(24)。
「『ひよっこ』で僕のことを知ってくれる方が増えたし、出演させていただいたことは財産になっています。それで『過保護のカホコ』も見ていただけたと思うので、そういう知ってもらえる機会を増やして、また見たいと思ってもらえる存在になりたいです」
『過保護のカホコ』で共演した、事務所の先輩・高畑充希から学ぶものも多かったようだ。
「台詞まわしや演技へのアプローチの仕方など、高畑さんにしかできないことを身近でたくさん感じられる撮影現場でした。具体的に言葉にするのは難しいですけど、演技に対しての考え方が広がったので、いつか生かせるときが来ると思います」
現在は話題のドラマ『陸王』(TBS系)で、マラソンシューズ“陸王”の鍵を握る選手・茂木裕人を熱演中。
「『下町ロケット』(2015年放送)で、同じスタッフの方たちとご一緒させてもらったのですが、毎回熱い気持ちを持ってやっているのが伝わるので、現場の雰囲気はすごくいいですね。その中に参加させてもらえているのは光栄ですし、作品を通してみなさんに感動を与えられたらうれしいです」
ランナー役の役づくりのため、大幅なダイエットも!
「『―カホコ』の撮影中から身体づくりの一環で食事制限をしていたので、苦しいこともありました。でもスポーツはウソがばれやすいですから、手は抜けませんよね」
足の故障から再起を図る茂木だが、竹内本人もケガが原因でサッカーの道を諦めた過去がある。
「僕の周りにはスポーツ選手がたくさんいるのですが、みんな勝つために死ぬ気でやっているんです。ドラマでは大手シューズメーカーのアトランティスが悪のように見えてしまう部分もあるかもしれませんが、なぜ、選手やサポートする会社があそこまで靴にこだわるのか? スポーツを経験してきた僕にはすごく気持ちがわかるので、そういった部分をうまく表現できればいいですね」
スポーツをやっていたことで、メンタルの重要さを痛感したとか。
「最初から前向きに取り組める選手は、すぐに上に行ける。でもサッカーをやっていた高校生時代、僕はそこに客観的に気づけなかったので、上に行くことができなかった。気持ちやモチベーションは本当に大事です」
2013年にオーディションに合格し、芸能界デビュー。翌年『仮面ライダードライブ』で主演を演じるなど、芸能生活は順調に見えるが……。
「よくそう言ってもらえるのですが、この世界に入ってまだ5年目なので、自分ではわからないんですよ。サッカーに15年打ち込んできたけど、挫折して……。一から始めたことなので、僕自身は早く結果を出したいと焦っている部分はあります。
だから、いろんなお仕事を経験させてもらいましたが、この世界に入って満足したことはほとんどないんです。もっと上に行きたいという気持ちが強いので、止まったり、悩んでいる時間がもったいないというか。今は『陸王』に全力投球しているので、たくさんの方に作品を見てもらえたらうれしいです」