目次
Page 1
ー 芸能界から一度離れた過去があるメンバーも
Page 2
ー 「葛藤や苦しい過去がグループの味」
Page 3
ー 今後の俳優人生の分岐点となる舞台

 

 3月25日、異色の5人組エンターテイメントグループ『真夜中のサーカス』のお披露目公演が東京都台東区の劇場『キネマ倶楽部』で行われる。

 構成を担当するのは、元ジャニーズJr.で4人組グループ『MADE』のメンバーとして活躍していた秋山大河。現在は振付やキャスティングなどの裏方として仕事を行なっており、今回は『真夜中のサーカス』のデビュー舞台を支えている。

芸能界から一度離れた過去があるメンバーも

 同グループは映画のような世界観を楽曲に落とし込んでいて、ライブでは観客がその世界観を体感できるような演出にこだわるという。グループのリーダーで、俳優としても活動する高士幸也は、グループのコンセプトについてこう説明する。

「一般的な舞台と違って、お客さまを巻き込んでいく“イマーシブ”という演出が僕たちの重要なコンセプトであり、魅力の1つです。普通の舞台やライブでは、客席と舞台が分かれていますが、僕たちの場合は舞台と客席の境界線がありません。お客さまには僕らの世界観に没入してもらって、一緒に舞台を作っていくので、開演から終演まで、暇な時間はないと思います」

 5人のメンバーは全員、俳優や歌手としてそれぞれ芸能界で活動してきた。その過程で各々がそれぞれの葛藤を抱えてきたという。グループ最年少の琉翔は幼少期から子役として活動していたが、一時は芸能界から離れたこともあったそう。

「小さい頃はお芝居は遊びの延長戦で、仕事とは思っていませんでした。年齢が上がるにつれて仕事という自覚が出て、表現の世界で活躍することがいつしか夢に変わっていきました。でも、お芝居がもっと好きになった分、自分のダメなところも見えてきて……。どんどんネガティブになってしまい、高校を卒業する直前に芸能界から離れました。

 こんな姿で人前には立てないと閉じこもっていた時、今の事務所に声をかけていただいて、忘れていた表現の楽しさを思い出して。だからこそ、僕にとって『真夜中のサーカス』はもう一度、輝きたい場所になっています。僕という人間が変わる瞬間や、この世界で生きていく覚悟が、舞台を通じて伝わればと思います」