《わたくし安室奈美恵は、2018年9月16日をもって引退することを決意致しましたので、この場を借りてファンの皆様にご報告させていただきます》
'17年9月16日にデビュー25周年を迎え、沖縄で凱旋公演を行ったばかりの安室奈美恵が、自身のホームページで突然の“引退宣言”。くしくも発表当日は、彼女の40歳の誕生日当日だった。
「テレビでの速報や号外など、衝撃は計り知れないものでした。10代、20代、30代の各年代でのミリオンセラーを記録していた彼女ですが、引退宣言後に発売されたベストアルバム『Finally』でも発売初週で111万枚を売り上げ、40代でも記録を作りました」(スポーツ紙記者)
今後のリリースを所属レコード会社に聞くと、
「現状、予定はありません」
とのことだったが、'18年2月17日から6月3日にかけては、5大ドームツアーを行うことが発表されている。当然、チケットは大人気だ。
「ツアーで披露する曲はファン投票と『Finally』に収録された新曲の中から選ばれるそう。ファンたちは最近歌われない過去のヒット曲なども楽しみにしているみたいですね」(音楽ライター)
安室のライブステージはとにかく圧巻。MCパートもほとんどなく、歌って踊り、映像とともに衣装替えがあり─とノンストップで疾走感のあるステージが続く。
彼女とともに踊ることは、ダンサーにとってもステータスとなっている。
「彼女のステージはすべてのダンサーの憧れ。“安室さんのバックダンサー”という肩書は、超一流企業に入社するようなものです。ダンサーとしてのレベルも求められるため、自分の刺激にもなります」(ライブ関係者)
ほかのアーティストでは、振り付けや立ち位置、動線の確認のために動画撮影を許可していることもあるが、
「安室さんのリハーサルは、流出する可能性を少しでも低くするため動画の撮影が禁止なんです。限られた時間のなかで細かなディテールを覚えなくてはならず、高いスキルがないと覚えるどころか、ついていくことさえできないため、プレッシャーは大きいですね」(同・ライブ関係者)
それでも彼女のステージに憧れるのには、こんな理由が。
「安室さんのステージでは、ダンサーもないがしろにされません。“この演出だと、ダンサーさんの顔が見えないよ”“もっと名前わかるように大きくしよう”など、ダンサー個々のことも考えてくれるので、とてもやりがいのある環境なんです。
その名実ともに最高のステージがなくなってしまうのは、残念でなりません」(同・ライブ関係者)
“アムロス”はファン以外の場所でも広がっていた……。