――そうですね。でも葵さんと永野さんは女優としての評価は高いんですよ!
高須「でしょうね! 女優ってきれいすぎるとそれが足かせになるんだよ。どうしてもおすましキャラに見えちゃうし、振られる役がいつも同じで印象も代わり映えしない。そこへいくと、“普通のきれいな子”の葵さんと永野さんは、悪役にもいい子役にもなれる。メイクや衣装次第では非モテ役もいけそうだし。CMなどでも思い切り顔を崩して、インパクトあるよね」
――となると、女優として今後、躍進できそうなのは……?
高須「美少女ランキング下位の2人である、葵さんと永野さんだね! この2人は星野源さんみたいに(高須院長が星野源の人気を分析した記事はコチラ)キャラをきちんと模索してそれを売りにすれば、きれいだけじゃない個性のある女優として大ブレイクするかも。やっぱり人気というものは『美しさ』より『意外性』だからね。美人か否かは人気度と比例しないんですよ」
――とはいえ、現代の2大美少女ともいえる広瀬さん、橋本さんも人気は高いですよ!
高須「可愛いしきれいだから、そうでしょうね。でもやっぱり広瀬さんは表情のバリエーションが少ないし、静止画勝負のモデル向きかも。橋本さんは『千年に一人の逸材』『天使すぎる』のキャッチコピーが逆に気の毒だね。そんな看板があると、見る側もハードル上がっちゃうし。そういう意味では、橋本さんは映画で汚れ役をやったりして、広瀬さんより頑張ってるかも!」
――ところで、高須院長も美少女度に太鼓判を押した広瀬さんですが、テレビ番組での態度が悪かったり、性格の悪さを指摘されたりと、ネット人気がいまいちなんです。
高須「たぶん、美人という前評判がありすぎて、ちょっとした言動が取り沙汰されるのでしょう。それに、人が表情を感じる目元口元がきれいなので、余計、冷酷そうに見えるんでしょうね」
――顔立ちから気の強さなどは感じ取れますか?
高須「美人は基本、ツンとした雰囲気なので、そういう意味では気が強そうに見えるね。あとは若い頃から“美少女、美少女”ともてはやされているってこともあるかも!」
――ところで、最近の「美少女顔」は昔と比べて変化を感じますか?
高須「昔の美少女はこんな大衆的じゃないもん! 全然違うよ! 昔のスターはまさに雲の上の存在で、フォトショップもないのにあれだけきれいなんだよ! どれほどの美少女かわかるでしょう」
――確かに、映画創成期の女優さんなどは息をのむほどきれいですね!
高須「そう。『ザ・美人』じゃなかったら許されないほどだったんだよ。だからこの5人は、昔なら大部屋女優にもなれなかっただろうね。今は手が届きそうなきれいさ・可愛さが人気であって、プライベートもSNSでじゃんじゃん晒(さら)すしさ」
――そう言われると、この5人の中で近寄りがたい雰囲気の方はいませんね。
高須「そうだよ。グルメも美少女もみんな、大衆的になってきたものです。ちなみにモテるには完璧美人よりヌケのある可愛さだからね! あまりに美を追求すると整形サイボーグみたいになっちゃうよ!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)