エスカレーター立つのは右? 左?

首都圏ほか多くの大都市では“左立ち・右空け”、大阪や神戸の周辺では逆です。片側空けはロンドンで始まったとされていますが、世界的には右立ち・左空けが主流となっています」

 そう話すのは、江戸川大学で都市人類学を専門とする斗鬼正一教授。効率重視から広まった習慣だが、2列で立つほうが輸送力は高いという実験結果もある。

「転倒や接触事故が増えてきていることもあって、各地で片側空けをしない“2列立ち”が呼びかけられています。右立ち、左立ち、どちらも正解とは言えません」

人形? 白装束? 棺桶? 厄払いの不思議

 もう厄年は終わったはずなのに、つい気になったりして、初詣へ行くたびに目に入る神社やお寺での「厄年早見表」。そんな心配は昔の人も同じ。しかも一風変わった厄除けの風習がいまに伝わっているとか。

「岩手県の左草という地区では、厄年の男性が藁人形を作って、団子やお金を吊るして木にくくりつけるという風習があります。これらはありがたい縁起ものとして、ご近所の人たちがもらっていきます」

 そう教えてくれたのは、国立歴史民俗博物館の関沢まゆみ教授。

 厄を託したものが縁起物になるというから不思議。

 また秩父には、“じゃらんぽん祭”と呼ばれる変わった祭りもある。

「白装束を身につけて、棺桶に入って読経をしてもらうことで、厄除けをするんです」

マクドナルドの境界線

 日本を二分したあの戦いが、ついに──!

 マクドナルドでは、2017年夏に『マックなのか? マクドなのか? おいしさ対決!』というキャンペーンを実施、長年の論争(?)に決着をつけた。

「マック軍は東京ローストビーフバーガー、マクド軍は大阪ビーフカツバーガーという限定メニューを発売。反応をツイート数で比較したところ“マクド軍”に軍配が上がりました」(日本マクドナルド社)

 その結果、期間限定で、マクドナルド社公式HPの一部に「マクド」という表記が使われ、社長のコメントが大阪弁仕様に。「よっしゃ、ほな今日はこれぐらいにしとこか」という締めくくり文に、ツイッターで「なんでやねん」とツッコミが入るなど話題騒然。

 マクドの愛称が使われているのは、大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山。滋賀・三重・香川・愛媛・高知・徳島ではマックとマクドが混在。