傷害の容疑で逮捕されたのは、女児の母親の藤尾久美子容疑者(26)と祖母の藤尾亜希子容疑者(47)。
「おばあちゃんに包丁をぺちぺちされた」という女児の話に符合するように、亜希子容疑者は今月9日、ご飯の食べ方に腹を立て包丁で脅してやろうと思い女児の左頬を叩いたと供述。久美子容疑者は10日、おしっこを漏らした女児に腹を立て、左手をガスストーブに押しつけたと自供した。
久美子容疑者は昨年10月ごろまで虐待した次女を含む娘3人と神戸市内で暮らしており、その後、実家に戻ってきた。古参の住民は、
「(祖母一家は)3年前くらいに引っ越してきましたけど、挨拶に来たとかはなかったですね。小さな女の子が3人、家の前にある自転車で楽しそうに遊んでいるのは見たことがあります。ただ、母親と祖母は見たことないですよ」
今も久美子容疑者は神戸市民で、事件発覚の前日の10日に、同市の福祉担当者が自宅を訪問していたという。
「訪問の結果報告は12日に受けました。身体的な虐待の兆候というものはわからなかったということですね」と伊丹市こども家庭課の担当者。
女児は、搬送先の病院を退院した後、児童相談所が保護。「目に見える傷はない」(前出・捜査担当者)という長女と三女も児童相談所に保護されている。
なぜ、母親と祖母は、次女だけを目の敵にしていたのか。
久美子容疑者の弟2人が外出するところを直撃したが
「僕たち、わからないんです。知らないです。関係ないんで」
と、まるで他人事のように逃げ腰。
7人家族の間で日常的に何が行われていたのか、捜査の行方が待たれる。