一流選手たちの習い事事情
また神経系の発達がピークに達する幼児期に浮力を使って身体を自由に動かすことは、空間認知能力が鍛えられるなど脳の発達にもよい影響を与えるのだという。スイミングが選ばれる、人気の秘密はここにもあるのかもしれない。
気になる月謝は、イトマンスイミングスクール東京・神奈川校舎の場合、4歳からのジュニアクラスは週1回で8100円、週2回で10260円、週3回は10260円から。また本格的に競技に打ち込む選手クラスは週6回で10800円から(他クラス月謝は文末の※1参照)となっている。そのほか初期費用として入会金5400円、教材費2500円、水着や帽子などの道具代4894円〜(ジュニアクラスの場合)がかかる。
'16年のリオ五輪体操団体総合で金メダルに輝いた加藤凌平選手、田中佑典選手、山室光史選手が所属する『コナミスポーツクラブ』。子どもたちに合ったスポーツを通して身体の成長を促すキッズスクール『運動塾』では、生後8か月から通えるベビー体操をはじめ、リズム体操などで子どもの自立を促進するスポーツリトルコース、鉄棒や跳び箱、マットなどの基本運動に挑戦する体育児童コースなどを展開している。
このほか競技会にも取り組むジュニア体操コースや選手コースもあり、スクールから体操競技部まで一貫した指導・育成体制を整えている。
「運動塾では、ほめて伸ばす指導を大切にしています。運動能力の向上に効果的なコーディネーショントレーニングを取り入れながら授業を行っています。“コーディネーション能力”とは自分の身体を思いどおりに動かすために必要な能力です。五感でとらえた情報を素早く処理し、脳からの命令どおりに瞬時に適切に身体を動かす能力で、それを育てるにはさまざまな動きを経験することが重要です。吸収力の高い幼少期・児童期に多くの運動経験をすることが、これらの能力を育てます」(広報室)
同スクールでは入会金は徴収されず、会費と会員証発行手数料として1080円。加えてユニフォームやノートなどの指定商品を購入する。体操スクールの実施施設や月々にかかる料金は各施設で異なるとのこと(※2参照)。
スポーツ系の定番が野球だ。大型ルーキーとして北海道日本ハムファイターズに入団した、清宮幸太郎を擁して'12年に世界選手権を制した東京北砂リトルリーグはというと、
「入団時にいただくのは1万円で、お月謝が月に5000円とほか500円の費用がかかり、月に6000円くらいですね。あとは各自の道具にユニフォーム代。ユニフォームは2年のレンタル式で5000円です。
(清宮選手が)早実に進学したときには“入りたい”という入団希望者は多かったです。プロというよりは高いレベルで野球をやりたい、その後にシニア、高校野球を目標にする選手が多いと思います」