フランスといえば、'94年に両陛下が公式訪問された際、ミッテラン大統領(当時)が“異例”の歓迎ぶりで、もてなした過去がある。
「エリゼ宮で開かれた大統領主催の晩さん会では、エリザベス女王の訪仏時を上回る240人が招待されました。
加えて、通常は大統領が顔を出さない在仏大使主催の答礼レセプションにも出席したり、昼食会まで開くという手厚い配慮が行き届いていたんです」(皇室担当記者)
そんな良好関係が続くフランスで、おふたりがお立ち寄りになる可能性があるのは、パリで開かれる日本文化を紹介する企画『ジャポニズム2018』だという。
「『ジャポニズム2018:響き合う魂』というタイトルのもと、両国の関係機関が連携して取り組んでいる一大行事です。
歌舞伎や茶道などの公演や、アニメ・漫画を紹介する展覧会などを開き、日本文化の魅力を世界的に発信することを主目的としています」(前出・外務省関係者)
この計画が実現すれば、雅子さまにとって、皇室入りしてからは初めてのフランスご訪問となる。実現する可能性を、前出の皇室ジャーナリストはこう示唆する。
「雅子さまは、昨年から体調が回復されているのは明らかで、宿泊を伴う地方訪問や都内の公務にも積極的に参加されています。
さらに先日、皇居・東御苑の音楽堂で行われた『音楽大学卒業生演奏会』では、皇太子さまがブラジル訪問で不在でしたが、きちんと参加されていました。
少し緊張した面持ちでしたが、美智子さまと談笑されるなど療養中だとは感じさせない雰囲気でしたね」
もともと雅子さまは、“国際親善”を目指して皇室入りしたといわれているため、フランス訪問も前向きにお考えになっていることだろう。
「雅子さまは、以前から国連大学にたびたび足を運び国際関係の勉強をされています。
昨年4月にはスウェーデン皇太子、10月にはデンマーク皇太子夫妻が来日の際に、夕食会を開いて、コミュニケーションをうまくとられていました。
1年後には皇后陛下になられる雅子さまですから、フランスご訪問は、皇太子妃時代の“ご勉強の集大成”といえるでしょうね」(渡邉さん)
お代替わりまで約1年。皇太子妃として最後の海外訪問に期待がかかっている─。