救助された乗客らはツイッターなどのSNSで「今も足の震え止まらん」などと恐怖体験を書き込んでいる。またアトラクションの本来の所要時間は約3分。最長で約2時間も宙づりのまま遊ぶ時間を奪われた乗客に対し、USJはどう埋め合わせをしたのか。

「お詫びを申し上げながら、優先的にアトラクションを利用できるチケットをお渡しさせていただきました」(前出の広報担当者)

 同コースターは2016年3月に運行をスタート。同年11月には乗客がポケットから携帯電話を取り出したため緊急停止したほか、昨年8月には乗降口付近の立ち入り禁止エリアに子どもが入って緊急停止。翌9月にもシステムの不具合で緊急停止し、約30分かけて乗客を避難誘導している。緊急停止が多発している印象がある。

 前出の広報担当者は、

「それが緊急停止事例のすべてではありません。1~2分止まることはよくあります。理由はさまざまで、モーターの不具合もありますし、ゲストが持ち込み禁止の手荷物を持ち込んだケースもあります。例えば携帯電話を持ち込んで運行中に落下させたら、地上のゲストに当たる危険性もある。目視や複数の監視カメラで危険な行為が確認されたらすぐ安全のため停止させています」と説明する。

 どうやら、SNSの広がりによって個人がネット上で緊急停止したと報告するケースが増え、それを見つけたマスコミの取材によって表面化する流れができているようだ。

 それにしても2時間宙づりは長い。トイレに行きたくはならなかっただろうか。